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映画「コールドマウンテン」
この感想は、書き込み翌日に知人から借りたプログラムの読後、間違いが含まれていたので、訂正しました。(以下、斜体文字があとからの訂正)

アメリカの南北戦争によって引き裂かれた男女を巡るドラマ。ストーリーが大事な映画だけに、ネタバレ情報は避けたい。メロドラマの常道に則って、情緒たっぷりに物語が進行するので、結末までの時間がまったく短く感じられた。こういう類の映画を見る場合、そのメッセージの有効性、アメリカ人の良心(「どんな理由であれ、人を殺さないで!」)がどこまで本気なのかは、とりあえず忘れたい。「コールドマウンテン」という地名、後半にはその地名にぴったりの雪の山中で、男女の愛の炎が燃え上がり、男同士のガンによる決闘が起こる。うわー、まるで西部劇。

映画は2003年、英・伊・ルーマニアでの製作。ただし、プロデューサーはアメリカ人。脚本・監督のアンソニー・ミンゲラはイタリア人の血を継ぐイギリス人。ほとんどの屋外シーンのロケ地はルーマニア。アメリカ・サウスカロナイナ州の風景、街並み、そして戦場がみごとに再現されている。

まず音楽がいい。昔はカントリー・ミュージックに興味がなかったのに、アイルランド音楽が好きになってから、この手のものにも惹きつけられるようになった。牧師が「この土地の美しさが私を癒してくれる」といってたと思うが、ヒーリング系音楽が流行する昨今にぴったりの音楽の出だしで映画が始まるので、ああいかにもという感じがする。そこがまたいい。

劇中のフォーク・ミュージックの演奏は、「オー、ブラザー!」も担当したT・ボーン=バーネット。
この映画のタイトル、「コールドマウンテン」は、最初は安っぽいものに思えた。アメリカではベストセラー小説らしいのだが、僕にとってはなんですか、それ?という程度。題名の由来となった土地は、田舎も田舎、やっと村に教会ができて、牧師が赴任したばかり。そんな山奥の村にも南北戦争が始まると、南部軍の兵士として働き盛りの若者たちがすべて徴兵されてしまう。

戦争による若い男女の別離。ああ、映画の永遠のテーマだなぁ。ここらはもうコメントを加える必要もないと思うが、さすが最近の映画だけに戦闘シーンがリアルだ。それに引き比べ、ジュード・ロウが大事に持っている恋人の写真のなんとレトロなこと。
後半、雪が積もった山道を登るニコール・キッドマンとレニー・ゼルウィガー。追っ手から逃れるために里を離れて山に入っていくと、この「コールドマウンテン」というタイトルが一段と輝きだしたように思えた。CGのカラスは少し余計な気がしたが、巨木の林や荒々しい岩肌に囲まれた雪の小道での出会い、対決などのドラマは見ごたえある。

とはいえ、心の中でどうしても、この作品と米軍のイラク侵攻と結びつけてしまうことは避けられない。アメリカ人も過去には国内で悲惨な戦争体験しているんですよと、そう、この映画はいいたげだ。また、人を殺さないで、はやく故郷に帰ってきて!と手紙で懇願するニコール・キッドマンの言葉を、どう受け止めればいいのか?お涙頂戴のためのセリフなのか?真剣なメッセージなのか?こういう映画が制作され消費されるアメリカという国についても考えさせられる。

上記したとおり、英・伊・ルーマニア映画。ただし、原作者とプロデューサーもアメリカ人。イギリス製でもアメリカ製でも、事情はそれほど変わらないだろう。
| 2004年5月の映画 | 00:54 | comments(0) | trackbacks(1) |
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| 西沢千晶のシネマ日記 | 2004/05/30 4:29 PM |