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キューバ映画への旅 「苺とチョコレート」
「苺とチョコレート」(1993年 トマス・グティエレス・アレア監督)
今回のキューバ映画特集の中で、初めて見た革命後のキューバの状況を描いた作品。登場人物が同時代政府への批判を含む発言をしている点で注目される。
農民の出身で大学で学んでいる青年ダビドが、インテリで同性愛者のディエゴと出会う。ストレートなダビデ/ゲイのディエゴの対照が作品を印象深くしている。当初は警戒していたダビデが、やがてディエゴから影響を受けつつ、より広い視野で人生を見ることができるようになる、というのが映画のテーマだ。
ダビドは、恋愛や性に悩んだり、友人からディエゴの動向を探ってみろといわれて真に受けるなど、まったく普通の青年らしさが出てている。現政府の思想教育になんの疑問も感じずに、大学に行けるのは革命による恩恵と信じている。
一方ディエゴはふたつの意味でキューバに生きることの困難さを感じている。ひとつが、ゲイであることから来る周囲の差別。もうひとつが、現政府の政策に懐疑的なために抗議行動を起こし反体制派のレッテルを貼られていること。映画では語られていないが、ディエゴは、革命前からある知識人階級の出身なのかもしれない。
この映画がこれまでキューバ映画特集で見た作品と違うのは、キューバ革命後の社会や政府に対して批判的な発言が登場人物によってなされること、そして最後にディエゴが国外へ亡命するようなニュアンスで終わっていること。ソ連邦の崩壊や冷戦終了と関係があるのかもしれない。キューバ国内で、音楽やダンスと同じく、映画も海外に輸出できる文化のひとつとして認められたということなのだろう。
| 2004年4月の映画 | 23:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
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