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キューバ映画への旅 「危険に生きて」 「公園からの手紙」 「ハロー ヘミングウェイ」
1.「危険に生きて」(1987 フェルナンド・ペラス監督)
革命を企てる青年活動家と裕福な家庭の娘との恋、というとありきたりのようだ。が、時代状況、登場人物たちの心理、街中での銃撃戦などリアルに感じられるのはさすがと思う。銃器店を強奪するシーン、ハノイの街を逃げ回るシーン、そしてアジトを警察に取り囲まれ激しい銃の撃ち合いになるシーン。まるで、キューバ版「明日に向かって撃て」のようだが、若者たちが社会変革を取り組む状況も丹念に描いてある。


2.「公園からの手紙」(1988年トマス・グティエレス・アレア監督)
文学的香りの高い作品。気球や飛行船に夢中であるほかに取得のない青年フリオが、上流階級の文学好きの娘マリアに恋をし、手紙の代筆屋ペドロにラブレターを書いてもらうに行く。やがて、マリアの方もペドロを訪ねるようになり、両者の恋の取り持ちをしている間に、この代筆屋にマリアに対する恋が芽生え・・・美しい映像にピアノの旋律がかぶさる。トマス・グティエレス・アレア監督は「天国の晩餐」では皮肉をふんだんに盛り込んでいたが、この「公園からの手紙」では、詩情が豊かに純愛を謳いあげる。若くして愛妻を失った代筆屋が慰めとして売春宿に通う一方で、マリアにプラトニックな愛情を抱き続けるという、複雑な中年の一人やもめの心境がよくでている。原作はガルシア・マルケスによる。

3.「ハロー ヘミングウェイ」(1990 フェルナンド・ペラス監督)
文学好きの主人公が「老人と海」の舞台となった漁村を訪れ、浜辺に佇むシーンが美しい。貧しく複雑な家庭環境に育つ女子高校生ラリータは、英語が得意で、たまたまヘミングウェイの邸宅の近くに住むことから、アメリカへの留学に憧れる。熱心な教師に見守られ、ラリータは奨学金を取得のために試験を受けるが、結局彼女の家柄の問題から落とされる。革命前のキューバの複雑な社会情勢と家庭環境がひとりの女子高生の人生に影を投げかけている点が描かれている。また、社会運動に夢中なボーイフレンドとの恋愛と自分自身の夢の実現の間で揺れ動くラリータの心理や、ラリータの従姉とその両親、祖母、母親などの人間像がよく描かれている点にも感心。ラリータが通う高校は公立とはいえ校舎が頑丈そうで立派。
| 2004年4月の映画 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
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