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今村昌平死去
「間宮兄弟」を見て、ちょっとがっかりしながら帰宅途中に、今村昌平監督が癌で死んだという知らせを聞いた。え〜!「間宮兄弟」のことは忘れて、今までみた今村昌平の映画のことばかりを思い出していた。

最後に見た作品は、たしか「赤い橋の下のぬるい水 」だった。役所広司と清水美砂の抱擁シーンが印象深い。そして、左幸子主演の「にっぽん昆虫記」。清水美砂も左幸子も、生温かそうな○○ッコが横溢して流れ出していた。≪放尿≫シーンの巨匠である今村昌平監督死去の報に合掌。

そういえば、この巨匠の名作について、僕が昔書いた文章があった。勝手に追悼上映会したつもりで、以下にとりあげます。

にっぽん昆虫記

1963年 日本 白黒 123分 /監督:今村昌平/出演:左幸子、小池朝雄、長門裕之、吉村実子、他 鑑賞:2003年4月25日
父親が危篤状態にあると聞いた松木とめ(左幸子)が、娘とともに久しぶりに生家へ向かう田舎道の途中で、急に立ち止まる。そして、ちょっと待ってと冬の桑畑に入りこみ、着物の裾を巻くって立小便をする(女なのに!)。このシーンは忘れがたい。桑の枝につかまりながら、ふぅっと息を洩らす左幸子の顔のアップの背後に広がる白雪の山々、芽吹いていない初春の樹木が立ち並ぶ風景。まだ冬の凍てつく空気に包まれているが、都会と違って人目を気にせずに屋外で小便もできる幸せに浸った左幸子の恍惚感溢れる表情(そして足元で白い湯気をあげているはずの小便)から、ああ春が近づいているんだ、とじかに伝わっくる。生家に戻ったとき、ぼろぼろの寝具に包まれて息絶えそうな父親を両手に抱きかかえ、自分の乳房で皺だらけの父親の顔を包み込み、その唇に乳首をあてがう彼女の優しさよ。
「にっぽん昆虫記」と題されるのは、一人の女の生涯を小動物を観察するように冷徹に見つめる視線が作品の根本にあるからだ。時代の流れを冷静に見つめているのは確かだが、むしろ私は主人公松木たえを見つめる今村昌平のまなざしに熱っぽさがあると感じる。それは戦前・戦中・戦後を女の性を剥き出しにして生き抜く女性の苦労に対する共感に由来する。そして、白黒映像に充満する女の体温の映像的表現といえば、この作品の左幸子の肉体から流れ出る母乳や小便のそれであり、また、去年公開された「赤い橋の下のぬるい水」の清水美砂が役所広司を抱きながらエクスタシーの最中に洩らした小便のあげる湯気でもある。なるほど今村昌平はこういうのが好きなんだなぁと納得させられる。

| 日記 | 00:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
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