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映画『キッズ・リターン』
キッズ・リターン 脚本・編集・監督:北野武/出演:金子賢,安藤政信,森本レオ,丘みつ子,石橋凌,寺島進,山谷初男,大杉漣,モロ師岡,他。

人が、立ち止まり、また、走りだす瞬間を描いた映画。人には、止まっている時間があり、走っている時間がある。走っては立ち止まり、止まっては走り出す。金子賢や安藤政信が陸橋の上を走り抜ける場面では、何の変哲もない都会の風景が左から右に流れていくのをカメラが捉える。ただそれだけ。それだけなのに、若い彼らの呼吸と心臓の鼓動のリズムが画面から伝わってくる。人生で過ぎ去って戻ることのない時間のいとおしさが感じられる。

主人公ふたりが校庭で自転車に乗るシーンはあまりにも有名。「あいつら・・・」といいながら二人を見守っている先生(森本レオ)の存在が控えめながらもここでは重要だと思う。まず窓辺の席に座る生徒が授業中にぼぉっと校庭を見ている。それを注意する先生が校庭に視線を向ける。すると金子賢と安藤政信が自転車で二人乗りする姿が映る。冒頭と終盤に出てくるシーン。何度見ても、一連のカットのリズムは見事だと感じる。中年の教師が「あいつら」という若い二人は、ほんとうは誰の心の中にも生きている青年の姿なんだろうと思う。

「キッズ・リターン」では、”北野ブルー”と誰かが呼んだらしい青みは画面に現れず、むしろ渋い灰色がかった色調が目立つ。でも、安藤政信のボクシングパンツがいつも青かったから、やっぱり北野武は青が好きなんだ。
| 北野武/ビートたけし レトロスペクティブ | 00:14 | comments(2) | trackbacks(1) |
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コメント
はじめまして。
時折こちらのブログを拝見しております。
いつも素晴らしい映画評ですね。

この映画に関して言えば「まだ終わっちゃいねぇ」というラストが私には寂しく聞こえました。

きっと何年経ってもそういい続ける2人だと感じたからです。
| | 2006/02/11 5:17 AM |
コメントありがとうございます!

「まだ終わっちゃいねぇ」は確かに明るい未来を連想させるというよりは、胸を締め付けるような、せつない感じがしますね。人は心の中でそう言い続けながら、同じことを繰り返して生きていくということかな....

私もきっと同じようなことを書き続けているでしょうけど。お暇なときはどうぞこちらのブログを覗いてやってくださいまし。感謝!
| jokigen | 2006/02/17 12:38 AM |
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キッズ・リターン Kids Return (1996/日)
| Kozmic Blues by TM | 2006/03/25 11:58 PM |