CATEGORIES
RECOMMEND
MOBILE
qrcode

<< 『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』 | main | 映画『フライトプラン」 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
映画『菊次郎の夏』
菊次郎の夏1999年に北野武が作った作品。祖母とふたりだけで都会の下町に暮らす小学生の少年が、愛知県・豊橋に別居している母親に会いたくなって、夏休みに旅立つ話。主人公の少年の名前が正男。でも、タイトルが「正男の夏」ではなくて、「菊次郎の夏」。菊次郎は祖母の知り合いの夫でヤクザもの。妻の命令で正男に付き添って旅に出るが、競輪場や焼鳥屋など、寄り道ばかりしている。このロードムービーでは、正男も菊次郎もともに少年の心になっている。

僕はとても美しい映画だと思う。この作品を美しいというと多少の照れが生じる。でも、北野武の映画が好きだ、と他人にいうと必ずつきまとう照れなので仕方ない。なんでこんなエピソードがあるんだろう?とか、岸本加世子の演技がくさいんだけどとか、いろいろ思ってしまうけど、僕にはそんな欠点も美徳に思えてしまう。たけしの映画はいつも未完成交響曲のように美しいのだ。

この映画に出てくる菊次郎は、たけし軍団を率いていたときのコメディアンとしてビートたけしのイメージに近い。公開当初に観たときは、ラストの“だるまさんころんだ”で、たけしが歌舞伎役者の恰好ででてくる場面が好きだった。照れを気にせずいえば、詩を感じる映画。

前半で正男に悪戯をしようとする猥褻な中年男を登場させたり、菊次郎とダンプの運転手の殴り合い、祭りのトラブルでチンピラたちに菊次郎がこてんぱんに殴られるシーンがあるなど、やはり唐突なバイオレンスはこの映画にもでてくる。ロードムービー特有のあてのなさ、無意味な時間、エアポケットに入り込んでしまったような虚脱感、そして子供っぽい悪戯心。

今風の名画座復活を唱えて登場した渋谷シネマヴェーラはこの日も空いていた。おいみんな、なんでもっと北野武の映画を見に来ないんだ?

菊次郎の夏 脚本・編集・監督:北野武/出演:ビートたけし、関口雄介、岸本加世子、吉行和子、麿赤兒、細川ふみえ、グレート義太夫、井手らっきょ、ザ・コンボイ、ビートきよし、他
| 北野武/ビートたけし レトロスペクティブ | 14:19 | comments(0) | trackbacks(2) |
スポンサーサイト
| - | 14:19 | - | - |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://jokigen.jugem.cc/trackback/506
トラックバック
今日もいい日で
興味深い内容で、とても楽しく読ませていただきました。
| はろーあっぷこむ | 2006/03/07 7:43 AM |
西洋占星術でみる北野武さんの運勢
西洋 占星術 でみる秘められた野心 世の中の底辺にあるものを題材にする能力 様々な分野に進出してみたい欲求
| ズイフー!!ブログ - 西洋占星術 | 2006/04/26 1:36 PM |