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"All The World is Green"の優しさに包まれて終わったピナ・バウシュの「ネフェス」
昨夕、遅刻するのでは!?と慌てながら行ったピナ・バウシュの「ネフェス」

見るからにインドの女の子がみせた動きが魅惑的だった。ピナ・バウシュはどこから見つけてきたのだろう?と思ったら、このシャンタラ・シヴァリンガッパ、生まれはインドでも、フランス育ちで、ヨーロッパでソロでも活動している女性だった。母親もダンサーだという。一幕目前半に高々と持ち上げられる場面。そして、一幕目幕切に古典的なインド舞踊を見せ、英語の歌と不思議にぴったりあっていて、文楽人形のように端正な動きにほれぼれした。

それと、印象的だったのが年々ヴッパタール舞踊だで存在感を増しているましている瀬山亜津咲。躍動感、手足の激しい動き、艶かしいオーラは、ヨーロッパ系ダンダーたちに負けてなかった。

そして、最後にトム・ウェイツの歌“All The World is Green”にハミングで声を合わせながら、20人のアンサンブルが舞台を横切っていく。優しさに満ちた幕切れ。この歌、最近、聴いてはまっている「ブラッド・マネー」の一曲だったので、さらにいっそう嬉しかった。(友人はあれがウェイツ特有のダミ声じゃない。別の人の録音の声だろうという。どうでしょう?Blood Money→過去の記事
I fell into the ocean
When you became my wife
I risked it all aganist the sea
To have a better life
Marie you're the wild blue sky
And men do foolish things
You turn kings into beggars
And beggars into kings

Pretend that you owe me nothing
And all the world is green
We can bring back the old days again
And all the world is green

妻への愛執に囚われている男の気持ちにをストレートに歌うトム・ウェイツ。闇に迷う男の頭上に一筋の光が差し込んだきたかのような安らぎが感じられる曲だと思う。

ところで、最後にアンサンブルが見せた動き。また突拍子がないことをいうようだけど、ピナ・バウシュはイタリア・ルネッサンス絵画からヒントを得ているように思った。たとえば、
ミケランジョロのシスティナ礼拝堂の絵だけど、これはなんでも“まだ目覚め前の虚ろな目をしたアダムが、腕を右に伸ばし、その先の神の指先から生命を吹き込んでもらうおうとしている”のだそうだ。舞台の男性たちの似てないですかね〜。女性たちといえば、飛翔する(or 墜ちていく)天使のようなんだけど、これだ!という特定の絵をまだ思い出せずにいる。“十対のアダムとイヴがそこにいた”といっても、それほど頓珍漢ではないと思う。発想の源はどうであれ、ここは退場していくまでの一連の動きがユニーク。哀愁と歓喜をともに包み込む無限の優しさが広がっていた。

ああ、また変なこと書いてすみませんねぇ。で、舞台がはねたあとホールを出ようとすると、背の高いヴッパタールのダンサー、エレナ・ピコンがTシャツ、Gパン姿で音響係のスタッフと立ち話をしていた。サインくださいって紙とペンを差し出そうかと思ったけど、ああいうのって、もらう瞬間はドキドキするけど、その後はただの紙切れに過ぎない虚しさを感じるので、やめておいた。
| 舞台をみつめて・・ | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
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