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「ダーウィンの悪夢」の題名の由来はこれでした
フランスへの旅行でいろいろ映画を見たが、帰国して10日以上たつ今でも気になるのはやはり「ダーウィンの悪夢」のこと(5月28日の記事)。このドキュメンタリーを撮った映画作家が題名の中で進化論を唱えたダーウィンを持ち出しているのは、エチオピアがホモ・サピエンス発祥の地と呼ばれること、「アフリカは人類の揺籃の地」といわれることと関係づけていることは容易に想像がつく。撮影場所になっているヴィクトリア湖はアフリカ最大の湖でナイル川の源流らしい。

ネットで調べてみると、やはりちゃん典拠があるんだとわかった。
ダーウィンの箱庭・ヴィクトリア湖」ティス ゴールドシュミット (著)
驚異的なスピードで進化するアフリカ・ヴィクトリア湖の熱帯魚,シクリッドの進化の秘密をめぐる物語
1万2500年前には干上がっていたことが分かっている東アフリカのヴィクトリア湖には,最大時で500種のシクリッド類(現地名はフル)という熱帯魚が生息していた。DNA分析によって1つの種から分化したことが明らかであり,おおよそ25年以内に1種類の割合で新種が生まれてきたことになる。ダーウィンが唱えた自然選択による進化の現場が実際にこの目で見られるかもしれない場所なのだ。(アマゾンの紹介文より抜粋)
ダーウィンはガラパゴス島で進化論を発案したといわれるけど、まさにアフリカのヴィクトリア湖は進化論を実証する理想的なモデルであると、学者は判断したらしい。

ところが、「ダーウィンの悪夢」に出てくる現在のヴィクトリア湖は、ある外来種を放流したために、この貪欲な魚が他の魚を駆逐しながら、大発生しているらしい。日本のブラックバスの放流についても、同じような展開を小耳に挟むことがある。このヴィクトリア湖にいるサカナは60年代に試験的に放流されたとか。フランス語の解説では「nil」とその名を記述してあった。

この魚、成長するとまるでマグロみたいに馬鹿でかい!で、粗末な網での追い込み漁でどんどん獲れるから、一大産業になって、港に毎日水揚げされ、処理工場がフル回転し、大型航空機で西欧諸国に輸出している。試験的に放流した魚が近隣諸国の貴重な食料資源になっていたわけだ。でも、この資源、いつか枯渇するはもう目前と思われる。すでに在来の小魚は姿を消し、仲間同士の共食い状態という。まさに、「持続可能な開発」の正反対の方向に進んでしまった。

「ダーウィンの悪夢」というタイトルは、この「ダーウィンの箱舟」のもじりなのだった。箱庭っていっても、琵琶湖の百倍の広さがあるらしいんだが。
| 2005年6月の映画 | 18:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
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