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フランソワ・オゾン 5x2 (ふたりの5つの分かれ路)
離婚書に署名したあとにホテルで体を重ねあう元夫婦マリオンとジル。行為を途中で止めたくなったマリオンを、欲望を抑えられなくなったジルが、レイプ同然に犯す。枕に押し付けられ顔を上げるマリオンの目から、すっと涙が一筋こぼれる・・・。あまりに赤裸々な場面で見せたヴァレリア=ブルーニ・テデスキの演技が凄かった。

「5x2」は、ある男女が出会って結婚し、子供が生まれるが、やがて二人の間にずれが生じて、離婚に至るまでを、5つの章に分けて描き、それを逆の順序に並べてみせるという、フランソワ・オゾンの新作。その流れは、1.家庭裁判所での離婚調停とホテルでのセックス ← 2.家庭でのすれ違い ← 3.子供の出産 ← 4.結婚式 ← 5.二人の出会い。

ヴァレリア=ブルーニ・テデスキとステファン・フレイス。様々な状況で二人が交わす目線の変化を濃やかに捉えた映像がいい。二人の表情に浮かんで消える、愛情、情欲、猜疑、疑り、反発など。物語の中で起こる出来事はむしろ日常的で、離婚率の高いフランスでは珍しいことでないかもしれない。一つ一つの章の物語は時系列に沿ったシンプルな内容で、それを逆の順序に並べるというのもそれほど珍しい手法ではないかも。いいなあと思わせるのは、情念の輝きが主役のテデスキの瞳の奥から放たれる瞬間。映像の雰囲気がそこで繊細に変わり、まるで、転調が起こってあるメロディーが別のメロディーに移行していくような印象。男と女は出会い、セックスし、そして別れる。その決まり切った流れが優雅な輪舞曲のように展開している。やはり、オゾンはいいなぁと思った。
5x2 は、まえから見たいと思っていた作品だけど、パリではタイミングを逸していた。結局、最後の日にDVDを買って、帰国してから見ることになった。でも、近々、日本でも公開予定ということを知って、なんだ焦ることなかったかと、がっくり。チラシで見たら日本題名は、「ふたりの5つの分かれ路」だった。
(これまでのオゾン作品の感想 スイミング・プール
| 2005年6月の映画 | 22:23 | comments(2) | trackbacks(0) |
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コメント
5×2、去年の夏にアンティーブで見ました。
オゾン監督の作品なので、サスペンス風なのかと思っていたのですが、日常よくありそうな物語だったので、見終わった瞬間は肩透かしを食らいました。劇場を後にしてからは印象的なシーンが段々と浮かんできて、余韻の残る作品でした。
ヴァレリア=ブルーニ・テデスキの遠くを見るような瞳が心に焼きつきました。彼女の声やしゃべり方もキュートで素敵ですね。
| | 2005/06/18 1:24 AM |
スィミング・プールがミステリー風だったのに較べると、確かに5x2はあっさりした展開ですね。時間の流れを逆に遡るという点を除けば、典型的なカップルの出会いと分かれの話。段の切れ目に流れていた音楽が印象的でした。あの歌、フランス語じゃなくて、イタリア語のようでしたけど、誰が歌っているだろうと興味が湧きました。
この5x2で、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキは、2004年ベネチア映画祭の最優秀女優賞をもらったそうですね。最近は、彼女が出演しているというだけで、その作品を見たくなるくらいのファンになってしまいました。そういえば、彼女が主演・監督した、"Il est plus facile pour un chameau... "(ラクダと針の穴)はごらんになりましたか?2年前だったかに横浜のフランス映画祭で上映されたときに彼女自身がゲストで舞台挨拶してました。生テデスキ、映画よりもきれいで知的なオーラが漂ってました。歌手&モデルの妹カーラと並んでたっているところ、見てみたいです。
| jokigen | 2005/06/21 3:30 PM |
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