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『アルタン特別公演 ケルティック・クリスマス2004』
すみだトリフォニーホールでアルタンのコンサートを聴きに行った。以下は、アルタンの音楽に酩酊した男の文章。

★『アルタン特別公演 ケルティック・クリスマス2004』/出演:ザ・コッターズ、ハウゴー&ホイロップ、アルタン

会場に着くと、舞台から4列目で、しかも中央!いちど買ってしまったチケットをよく確認しないのはいつものこと。このときも、えっ、ここなのという感じ。この驚嘆は、ピナ・バウシュの「バンドネオン」で自分の席が一列目だったときに並ぶ。ああ、ひたすら”好き”であり続ければ、きっといつか、いいことが起こる、ということだろか。まるで自分一人のためにアルタンが演奏してくれるような錯覚で、開演前30分近くあるのに、ドキドキしながら席に座っていた。

アルタンの前に演奏したコッターズとハウゴー&ホイロップもよかった。特にギターを弾いていたデンマーク人のホイロップ。でも、今はアルタンが奏でた音楽ばかりが耳に焼き付いている。アルタンが奏でる音は、まるで自然光がガラスを通過するときにいろんな色彩に分かれるように、僕の耳には捉えきれないくらい多くの音色の集まりのように感じられる。フィドル2、アコーディオン1、ギター1、ブズーキ1という編成は確かに、シンプルすぎるほどシンプルかもしれない。ゲール語で歌うマレードにはシンプルな伴奏、もしくはアカペラ。笑みを絶えず浮かべる優しいマレードと、慎ましやかで表情を変えないアコーディオン弾きのバーンほか、メンバーたちは大仰な身振りを見せない。

僕はいい音楽を聴くと、まぶたに風景が映し出される。刻一刻と色調が変わる大空の雲とか、水の波紋が静かな湖に広がる様子とか、どうも、なんでもかんでも、視覚的に理解しようとする脳味噌らしい。伝統的なアイリッシュ・ミュージックという言い方では括れない、豊かな感性が瑞々しい彼らのサウンドから感じられるのだった。

いま、自宅に帰ってきて一服しながら、感想を書き留める気分は、ちょうど数日前の映画『山猫』を見たあとの気分に似ている。なにから書き始めていいやらわからずに、溜息をついているだけ。きっと、ジョアン・ジルベルトのコーサートの後と同様に、ぽかぽかとしたものが胸の中で数日間、体と心を温めてくれるだろうと思う。
| コンサート | 00:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
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