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映画「天国の青い蝶」
豪雨で新宿のビルに閉じ込められたことがきっかけで見たが、見ごたえがある作品だった。作品HP

ある昆虫学者がテレビなどで、「コスタリカのジャングルに生息する“青い蝶”は神秘的な美しさを持っていて、あの昆虫を見ればきっと人生が変わる」と言っていた。ある日、彼の講演会に、車椅子にのった一人の少年が現れて、突然「コスタリカに行かせ下さい」と願いでる。母親の話では、少年は脳腫瘍であと余命数ヶ月しかないとのこと。“青い蝶”を見れば奇跡が起こると信じているとのことだった...。

ウィリアム・ハートが演じている昆虫学者の人柄にとても惹きつけられた。最初に少年から頼まれたとき、彼は首を振る。それも当然。バカげている、やつらの夢になんか付き合ってなんかいられない、と思う。それがいつのまにか、母子とコスタリカに出発している。彼の胸中の思いは映画では明瞭に説明されているわけではないが、以下のように想像して、僕自身はとても共感できた。
母子が“青い蝶”の奇跡を夢見ていることには、自分にも《責任》の一端がある。その《責任》を果たそう、と昆虫学者は腹を括ったらしい。憎たらしいくらい賢そうな少年、思い込みの強そうな母親、そして中年の昆虫学者の三人の旅が、こうして始まる。彼の《責任》意識は、この母子に対してだけでなくて、離婚歴がある自分の私生活にも関係しているらしいことが、物語の発展とともに分かってくる。

コスタリカのジャングルの風景が素晴らしい。多種多様な昆虫たちはもちろん、オウムや獣や爬虫類たちを写す映像は、生き物好きにはたまらないくらい美しい。これだったら、僕もいってみたい!こういう自然映像と3人の人間模様とがうまく組み合わさっている。

この女性監督レア・プールのものでは「翼をください」という作品も佳作だった。是枝監督の「誰も知らない」と同じく、「天国の青い蝶」も実話に基づいていながら、細部には創作が加わっている。最後の終わり方は、どこか児童文学作品のようでもある。以前読んだ、河井隼雄氏の本に寄れば、児童文学の主人公は10歳前後の少年少女が多いとのこと。子供から大人の思考へ移行する時期にした体験は、一生脳裏に刻まれるらしい。この作品は、決してお涙頂戴映画ではありません。

(ネタバレですが)映画館のロビーに張り出されていた雑誌の記事に寄れば、映画のモデルとなった少年は、コスタリカに到着したその日に、あっさりと“青い蝶”を発見できたとのこと。また、病気は自然に治癒したというより、ムダといわれた摘出手術が成功して、それ以後まったく再発しなかったということだ。また、この映画は、欧米文化とインディオの文化との出会いを描いているという視点も可能だと思う。
| 2004年9月の映画 | 10:44 | comments(2) | trackbacks(3) |
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コメント
こんにちわ。TBどうもです。
摘出手術をしたんですね。それなら納得です。自然に治った風に描かれていたので、これは奇跡!と思ってました。
| atsushi_009 | 2004/09/06 1:46 PM |
とはいえ、医者がサジを投げるほど重度の腫瘍が完治したということなので、やっぱり“青い蝶”の奇跡でしょう。この作品のレア・プール監督は、前に見た「翼をください」も、鷹を飼う女子高生の話だったので、動物と人間の関わりを描くのが好きなのかもしれませんね。インディオの女の子も印象的でした。
| jokigen | 2004/09/07 11:48 PM |
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映画: 天国の青い蝶
邦題:天国の青い蝶 原題: 監督:レア・プール 出演:ウィリアム・ハート、マーク
| Pocket Warmer | 2004/09/06 1:44 PM |
天国の青い蝶
1987年にカナダで起きた実話を基に描かれた、神秘の青い蝶をめぐる奇跡の感動ドラマ。最後に世界で一番美しい蝶を見たいと願う余命幾ばくもない少年と、それを叶えるために協力する昆虫学者の旅と触れ合いを感動的に綴る。監督は「翼をください」「愛の瞬間(とき)」の
| Extremelife | 2005/04/24 5:24 PM |
天国の青い蝶@我流映画評論
今回紹介する映画は、実話を元に映画化された作品『天国の青い蝶』です。 まずは映画のストーリーから・・・・ 10歳の少年ピートは、自分が末期の脳腫瘍で余命いくばくもないことを知っていた。 しかし彼には、中南米の熱帯雨林に行き、この世でもっとも美しい蝶
| ジフルブログは映画・音楽・札幌グルメを紹介|GFL BLOG | 2007/09/09 12:59 AM |