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映画「ディープ・ブルー」
ヒートアイランド現象のせいか、やたら暑いビルの谷間に生きる都会人には、青く澄んだ海を見つめる時間も、時にはほしい。「ディープ・ブルー」は、映画館でそんな体験を与えてくれる。ただし、自然は過酷なもので、愛らしい南国の魚や、かわいいイルカがでてきたとおもったら、獰猛そうな鮫たちが歯をむき出したりするのだが・・・
けっこう印象の残ったのが、ペンギン。南極に暮らす皇帝ペンギンたちが次々と海からジャンプして氷の大地に着地するところは愉快だった。そして、ハンバーガー食いすぎのアメリカ人みたいに、まるまるした肥満体を揺すりながら歩く姿が微笑ましい。彼らは隊列を組んで零下50度の吹雪をもろともせず繁殖地に向かう。まさに「八甲田山、死の彷徨」。(古い喩え?)

数匹のオルカ(シャチ)が鯨の子供を襲う場面にも絶句。母鯨に寄り添って逃げる子鯨を、彼らは数時間かけて頭脳戦で仕留める。それもただ子鯨の柔らかい下顎を食べたいがため。ああ、コワ〜。シャチたちは冷酷で、子供のオットセイもいたぶって、ハンティングの練習道具にしてしまうのだ。まさに弱肉強食とはいえ、あの狡猾さは怖ろしい。

先週までいたシアトルでも、ホェールウォッチング・ツアーがあった。僕は先に帰国したので参加できなかったが、参加した姪っ子は「クジラがたくさん見られたよ」とのこと。シアトルからそう遠くない海に浮かぶサンファン島は、多数のオルカが生息していることで有名(少年とオルカの友情を描いた映画「フリー・ウィリー」の舞台らしい)。サンファン島に行きたかったなぁ〜。でも、オルカと一緒に泳ぐのだけは、ちょっと遠慮したい。

不満を言えば、せっかく“ベルリン・フィルハーモニーの演奏”と謳ってあるのに、音響設備のせいか、音がちっともみずみずしく感じられない。映画館で生演奏なみの音質を求めるのは、まあムリでしょうが、もうちょっとオーケストラ演奏の臨場感があればいいのに、と思った。
また、様々な撮影スタッフによる映像の“いいとこどり”で、「アトランティス」(リュック・ベッソン監督)や「WATARIDORI」(ジャック・ペラン監督)にあるような一貫した美意識が感じられない。いくつかの映像はすでに見たことがあるのにそっくり。たとえば、オルカが浜辺ででオットセイを襲う映像は何年か前に飛行機の中で見たし、つい先日NHKで見た自然番組(ニュージーランドのTV映像)でも、イワシの群れにクジラが大口を開けて突進する映像を見せていた。独立会社が撮影した“名場面”映像が、あっちこっちに切り売り販売されてるのかも。

命の危険を顧みず、こんな荒々しい自然に挑むカメラマンたちが、世界中にいるのだろう。いわばギャンブルにも似て、野生動物たちを執念深く追い続けて成功することもあれば、失敗に終わることもあるのだろう。そういう撮影スタッフたちの生き様や彼らの哲学なんかをテーマにして、ドキュメンタリーに別に一本製作したら、いいんじゃないかなぁ、と思った。

さっき「ディープ・ブルー」のHPを見たら、そういう「メイキング・フィルム」が、短いけどありました。公式ホームページ、これはオススメです。
| 2004年8月の映画 | 12:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
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