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映画「地球で最後のふたり」
僕が唯一知っているタイ映画「わすれな歌」の映画監督がペンエーグ・ラッタナルアーンが浅野忠信主演で撮ったということで、これは見逃せないと思った。「わすれな歌」は、日本の演歌のように親しみやすいタイの歌謡が流れる牧歌的な風景と、若者の夢が挫折する暗い現実をともに描く見ごたえのある作品だった。

浅野忠信扮する主人公は、タイの日本語書籍専門の図書館で本を整理する仕事をしている。もともと大阪のヤクザで、兄貴分の世話をしながらアパートに暮らす。強い自殺願望を持っていて、自分が死ぬ場面ばかりを想像しているところが奇妙だ。ヤクザの同士の争いに巻き込まれ、家を出て街をさ迷っているところで、もうひとりの主人公、日本人向けコスプレ・バーで働くタイ女性と出会う。彼はこの女の家で数日暮らすようになり、二人の間に異性間の友情が芽生えるが、ほどなく女は日本へ出稼ぎに行ってしまう・・。

浅野忠信がタイで暮らすことになった経緯の説明はない。彼のアパートで“兄弟分”が殺されると、すぐに逆襲しているらしいので、ぼぉっとした見かけによらず“凄腕”なのかも?物語をどうとでも解釈できる曖昧さが、この作品の特徴でもある。
題名『地球で最後のふたり』が連想させるとおり、この映画では、タイが世紀末的な雰囲気を帯びて見える。ゴミだらけの女の家は、世界の掃き溜め。まるで地球最後の日が近いような・・・全編におかしみとアンニュイが漂う。

「地球で最後のふたり」は、タイの暗い留置場から始まる「忘れな歌」とは雰囲気が異なるが、ひとつ似ているなと思ったのは、排泄シーンがでたこと。しかも、浅野の命に関わる大事な場面で。「わすれな歌」と同様に少し冗長だし、日本の俳優、浅野忠信のキャラクターにちょっと頼りすぎかな、という気がしたが、それでもタイからこんな映画が出てくるんだなぁとちょっと感心。好感が持てる作品だった。天井で鳴くヤモリに強く惹かれる主人公の気持ちに、僕もちょっと共感。

撮影監督クリストファー・ドイルは香港の映画監督ウォン・カーウェイの盟友カメラマン。みすぼらしい水上レストランからみえる夕景、椰子の木が立ち並ぶ海岸、ゴミ捨て場みたいなプール、・・何気ない風景にとても情緒がある。いかにも観光的な風景でなくて無国籍的。この映像に興味が感じられた。
この「地球で最後のふたり」は、ラッタナルアーン監督には悪いが、撮影監督クリストファー・ドイルの作品と思ったほうがいいかもしれない。ある英語のサイトに「私は映画のミックジャガーになりい」と書いてあった。不思議な経歴を持つ人でもある。ドイルがどんな人か、調べれば調べるほど、もっと知りたくなった。
| 2004年8月の映画 | 01:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
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