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映画「炎のジプシー・ブラス」
ドキュメンタリー映画「炎のジプシー・ブラス」が見せるのは、東欧ルーマニアのある辺鄙な寒村。そこに住むジプシーたちは、農作業のかたわら、ブラスバンドを編成して、お祭りやら結婚式に演奏を披露する。これは現金収入を得る手っ取り早い方法なのだが、必ずしも副業として演奏しているだけとはいえない。音楽が彼らの貧しい生活を活気付け、ジプシーとして受ける差別のつらさを癒してくれるエネルギー源であることが、この映画から分かる。
ここにでてくるファンファーレ・チョカリーアは、あの旧ユーゴの民族紛争を描いた映画「アンダーグラウンド」に登場して力強い演奏を見せたバンド。95年カンヌ映画祭で物議を醸した、このエミール・クストリッツァ監督作品で注目されたせいかどうか、そこは曖昧で判然とはしないが、ドイツ人の二人の男がこの寒村を訪れ、「素晴らしい音楽だ!海外で演奏すれば金になるぜ!」といって、海外公演を企画し、実現させる。ベルリンやミラノ、ついには東京にまでも連れて行っちゃう。中でも面白かったのは、あるメンバーンの息子の結婚式の場面。実に素朴で親密さの溢れる結婚式。また、こうした公演活動で稼いだ金で、村に最初の教会が建てられる場面も印象的。

僕は上記の95年の映画を気に入ったせいで、この映画でも紹介されている“ファンファーレ・チョカリーア東京公演”に実際に行った。そして、とても感動した。コンサート会場でノリノリになって踊っている観衆の中に自分がいるんじゃないかと思った。確かに、驀進する機関車のように強烈な音楽だ。彼らの持つ無骨さは、生活と演奏の両面に表れている。ごつごつした田舎っぽさ。子供のように無邪気で、ちょっと見栄っ張りなところもオジサン集団。

この映画は脚本に基づいてカメラの前で生活を再現させる手法で撮っているので、ちょっとわざとらしい印象を与えるところは否めない。ドキュメンタリーだったら、そりゃあないだろうって、冷やかしたくなるような、カメラの切り返しがよくでてくる。撮影の仕方のシツコイところも、ファンファーレ・チョカリーアの音楽スタイルによく合致しているともいえるかも。

映画でみるよりも、ジプシーバンドは生演奏を聞くほうがずっと素晴らしい。これは、僕の結論。
| 2004年8月の映画 | 23:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
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