CATEGORIES
RECOMMEND
MOBILE
qrcode

<< バレエ 「ルグリと輝ける仲間たち」 Aプロ | main | 暑中お見舞い >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
映画「バレエ・カンパニー」
シカゴを拠点にするバレエ・カンパニーに関わる人々を描く。フィクション映画でありながら、ドキュメンタリーを見るような趣もある。それは、実在する“ジョフリー・バレエ”の団員たちに出演してもらい、彼らの日常をカメラで捉えるという撮影方法によるのだが、一方で主な役柄では俳優を起用して、華やかな外観とは窺い知れない彼らの人間臭さやプライベートな生活、心の内奥までも演技によって描写している。現実とフィクションをないまぜにしたロバート・アルトマン監督による群像劇だ。

まずトップの芸術監督が君臨し統率する姿勢、振付家が自身の意図をダンサーたちに伝えようと懸命になる様子、またスタッフがあるダンサーの待遇について議論する事務的な光景、そしてダンサーたちが稽古に励む風景など、バレエ・カンパニーという場所で起こる日常を、巧みに物語の流れの中で垣間見せる構成が面白い。
また、ライという名の女性ダンサーを主人公に据えて、彼女のプライベートな部分も映画は捉える。彼女の両親との関わり、彼氏になるレストランのコックとの出会い、深夜のアルバイト、・・・
ライが野外劇場で踊っていると次第に天候が悪化しだし、木の葉が舞い雨が降る中でも踊り続けるシーンがすばらしかった(「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」)。舞台の照明や客席の雰囲気、裏方のスタッフが気を揉む様子とともに、可憐なデュエットのダンスシーンを組み合わせて連続する巧みな編集。よくダンスやバレエの映画を見て残念に思うのは、劇場という特殊な空間の感覚がカメラでうまく捉えられないことだが、このシーンほど素晴らしいダンスシーンはないのでは、と思うくらい感動した。
またクリスマス・イヴのパーティで、ダンサーたちが芸術監督や振付家のものまねをすることでパロディ化して大笑いしているシーンも楽しかった。

この映画に出てくるバレエ・カンパニー、“ジョフリー・バレエ団”は戦後設立された比較的若いカンパニーで、アメリカでモダンやコンテンポラリーのダンスを紹介するのに一役買っているらしい。得意レパートリーのリストに、クルト・ヨースの振付舞踊があることに興味が引かれた。クルト・ヨースといえば、ヴッパタール舞踊団の振付家ピナ・バウシュの師でもある。また、舞台監督「ミスターA」のモデルになっているらしいジェラルド・アルピノの振付作品をこの映画で数多く見られるのも、この映画を見て得した気になれる点のひとつだ
| 2004年7月の映画 | 00:51 | comments(2) | trackbacks(1) |
スポンサーサイト
| - | 00:51 | - | - |
コメント
こちらのサイトを知ってから更新をいつも楽しみにして読ませていただいています。
私はステージとか・・・今回のバレエしかり・・・映画のスクリーンで描かれるステージが凄く好きなんです。なんででしょうか・・・実際に本当の舞台を観に行くことは余り興味がないのですが。。。
で、今回の作品は非常に観たいと思いましたし、このエントリーを読ませていただいて、こりゃDVD永久保存版ランクだなと(笑)私的にですが。
これからも更新楽しみにしてます。またお邪魔します。

shihosanda@老けゆく女
| ::shihosanda:: | 2004/07/29 10:30 AM |
shihosandaさんのおっしゃる通り、映画で描かれる舞台って面白いですね。ミュージカル映画もバックステージものがたくさんあるし。映画って、劇場とか、法廷とか、酒場とか、狭いけど人間の思惑が交差する濃密な場所を魅力的に見せてくれるんですよね。
「バレエ・カンパニー」の主役のネーヴ・キャンベル、どこかで見たことあるなって思ったら、「スクリーム2」で殺人鬼に追われて悲鳴を上げていたヒロイン。ホラー物はあまり見ないけど、これはなぜか見て、覚えてました。彼女はバレエダンサーを目指していたけど、体の故障のせいで女優に転向したらしい。フィクションの物語に現実が重なる点も、「バレエ・カンパニー」の面白いところでした。
| jokigen | 2004/07/30 12:46 AM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://jokigen.jugem.cc/trackback/154
トラックバック
『バレエ・カンパニー』を見た。
渋谷bunkamuraで、ロバート・アルトマンの新作だという『バレエ・カンパニー(The Company)』を見てきた。 会場めちゃ混み。 以前の仕事場で「朝日新聞かNHKに載ると翌週おばちゃんで混む」という定説があったのだが、そんな感じの混み具合。 *バレエ・カンパニー
| epilogue | 2004/08/11 1:34 AM |