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映画「キング・アーサー」
弱きを助け強きを挫かんとする主人公アーサー、人種間の分かりやすい対立の構図、ブリテンを乗っ取ろうとするサクソン人の悪逆非道ぶりを見せるなど、いかにもアメリカ映画らしい。アーサー王の伝説の映画化で、史実に基づいてストーリーを練り直したっていうけど、伝説から登場人物の名前を借りているだけのようでもある。“聖杯伝説”や“円卓の騎士”といった中世の物語の雰囲気を予想して見たら、だいぶ趣きが違っていた。アーサーとグイネヴィアとラーンスロットとの間に三角関係にあるのかな?とほんのわずかに想起させるシーンがあるから、当初の脚本は伝説に近くて、映画を製作しているうちにスペクタクル優先の作品に仕上がったのかもしれない。女優キーラ・ナイトレイに凛とした美しさがあって、ちょっとロマンティックな雰囲気も漂っている。
さすが戦闘場面は迫力がある。「ロード・オブ・ザ・リング」よりは、この「キング・アーサー」の単純さの方が、僕は好きだ。刀と刀がぶつかりあい、槍や弓矢などで兵士たちが殺しあう。こういうスペクタクルシーンを見たい観客の願望は、検閲された戦争報道ばかりみて実際の戦闘状態がどんなものか想像がつかない私たちの反動心理なのかもしれないなぁ・・・などと思ったりも。

劇中でしばしば、ケルト風音楽に美しい歌声が重なって聞こえてくる。声の主は、モイヤ・ブレナン。彼女の妹エンヤの方がその名を知られている。プログラムのどこにも彼女の名前が載っていないのはちょっと気の毒。姉モイヤもアイリッシュ・ミュージック界では確固とした存在。「キング・アーサー」の物語はイギリスを舞台にしているが、この作品の撮影はアイルランドで行われたとのこと。どことなくケルトっぽい雰囲気が全体に漂っている。

グローバル化を押しすすめる古代ローマ文明を皮肉って、土着のケルト文明に同情的なところは、少し前の映画「グラディエーター」に似ている。こういう作品に対する嗜好が、現代アメリカの特徴なのか。または、映画の中だけでも“アメリカの良心”を形にしたいという願望か?
| 2004年7月の映画 | 01:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
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