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映画 『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』
青山真治監督による異色映画。“サイケデリック”という言葉があったのを久しぶりに思い出した。昔よく聞いたけど。こういう言葉はもうダサイのかな?でも、『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』は“サイケデリック”な映画というほかに、言葉がみつからない。

意味ありげなタイトルは、聖書の言葉らしいけど、なんか思わせぶりだねぇ。前半は退屈!物語には別に興味を持てなかった。薄目で見てたつもりだったけど、友人によれば、かなり寝てたらしい。そうかな?一応、ストーリーの展開は追いかけていたつもりだけど。レストランの女将として岡田茉莉子が出てきて、カレーやシチューをおいしそうによそっている場面が印象的だった。なんで、小津や成瀬にでてきた往年の大女優、岡田茉莉子が青山真治の映画に?不思議だったが、カレーをよそっている姿がとても似合っていた。

そうだ!思い出した!

岡田茉莉子が出演していたカレーのコマーシャルのことを。何歳か思い出せないけど、ボクが子供のころだ。たぶんハウスカレーとかのCM・・・。岡田茉莉子がカレーを手際よく作り、にっこり笑って、さあ召し上がれとカメラに向かって差し出していた。このCMを見た母が「女優の岡田茉莉子がカレーなんか自分でつくるわけないわよ!」と叫んだのを覚えている。母の説明では、大女優は家政婦さんにカレーをつくってもらうということだった。そうかぁ〜、ウチとは違うなぁ、女優ってお金持ちなんだぁ、でも、うちはママがつくってくれるからいいも〜ん!と子供ながらに思った。

ああ、話が脱線しちゃった。『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』はもっと短くして、後半の30分ぐらいでオムニバスの一編にしたほうがいいと思う。草原での浅野忠信の大音響演奏シーンだけが面白かったから。音の竜巻に襲われて、不思議な世界に運ばれた。サントラが映画館で売っていたけど、あんなの、防音設備のある家じゃなきゃ、絶対再生不可能だ。劇場でだけ可能な音響効果。それとも、ヘッドホンで聴く?

どういう世界か知りたい方は、『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』オフィシャルサイトへ。冒頭のFLASHをスキップしないこと。
| 2006年1月の映画 | 18:52 | comments(3) | trackbacks(7) |
映画『あおげば尊し』
「疾走」に続いて、重松清の小説を映画化した作品を観た。しかも、同じ銀座シネスィッチで。
「あおげば尊し  監督:市川準/原作:重松清「卒業」/出演:テリー伊藤、加藤武、薬師丸ひろ子、麻生美代子、他

まず、とってもまじめな映画だと思った。テリー伊藤の真率な演技が光る。子供に対して、家族に対して、テリー伊藤が語りかける口調には飾り気がない。ひとりの小学校教師の誠実さが滲みでていて、強く心が打たれる。
監督の市川準は、『トニー滝谷』で印象にのこっているひと。静かな湖面に小さなさざ波がたつのをじっと観察するように、研ぎ澄まされた感覚で人の心の動きを見つめているという印象を、その「トニー滝谷」では持った。

今回の作品『あおげば尊し』では、教師たちが日々奮闘する教育現場と、末期癌患者を看病する家庭という、ふたつの場所で物語が展開し、登場人物たちがふたつの場所を行き来する。教育はどうあるべきかという社会性のある問題と、人はいかに生きる(死ぬ)べきかという個人の魂に関わる問題が交錯しているので、ひとことで内容をまとめるのが難しい映画だ。観るほうも難しいが、作り手にはかなり大変だったと思う。
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| 2006年1月の映画 | 00:01 | comments(0) | trackbacks(1) |
映画『フライトプラン」
厳冬のベルリンで夫が屋根から転落事故を起こして急死。夫の棺を前に涙するジョディ・フォスター。この後、娘を連れてアメリカに帰国しようとジョディー・フォスターが新型の旅客機に乗ると、隣で眠っていたはずの娘が消えてしまう。機内で「娘がいない!」と大騒ぎするジョディー・フォスター。しかし、娘の搭乗記録はない。娘の姿はもともと幻だったのか?

狭い空間に閉じ込められる飛行機の長旅って、思ったより神経が擦り減るし、狭い座席にじっとしているだけでもストレスが溜まるもの。そこで起こったミステリアスな事件を映画にするっていうのは、なかなかいい着眼点だなと思った。ジョディー・フォスターの奮闘ぶりも迫力たっぷり。

だが、終盤では展開に納得がいかず、緊張の人も切れてしまった。見終わって、力抜けした感じ。なんでだろう。なんか、ぞくそくする雰囲気があるなぁと思っていたのに・・・
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| 2006年1月の映画 | 09:31 | comments(2) | trackbacks(3) |
映画「疾走」
映画「疾走」 監督:SABU/出演:手越祐也、韓英恵、中谷美紀、豊川悦司、寺島進、大杉漣、他/原作:重松清

別段期待してたわけでもなく、なんとなく映画館に行った、もしくはその時間に見られる映画がほかになかったからーーーそんな理由で観て意外に面白かった映画というのが年に何回か出会うことがあるけど、この「疾走」はそんな映画だった。

シュウジとシュウイチという兄弟が両親とある干拓地に住んでいる。陸と海の狭間で空を仰ぎながらそこに生きる人々は、“浜”と“沖”に分かれて反目しあっている(ーーーとても神話的な雰囲気に溢れている!ーーー)。残忍な殺され方で死ぬヤクザ「鬼ケン」、教会の神父、その信者の少女エリとの出会い、そしてホテル建設予定地になったことから起こるいざこざなど、兄弟の身辺に起こる出来事が描かれる。やがて兄のシュウイチの精神が壊れて放火犯として警察に連行されると、家族が離散・・・という風に、暗いことばかり起こる救いのない物語。

これは暗い!と思いながら、画面にずっと目が釘付けになってしまった。鬼ケンの恋人(中谷美紀)以外はすべて俳優たちの表情が一応に硬い。しかし、この映画ほどセリフが切々と響く作品は、最近邦画を多く続けて観ているけど、なかなかなかった。人生の意味を問いかける文学作品の映画化という点では「ゲルマニウムの夜」に似ているところがあるけど、「疾走」のほうがずっと小説の映像化に成功しているようだ。特にシュウジが想いを寄せる少女エリ役の韓英恵は、表面的には冷たくて表情の豊かさを欠いているけど、その裏に強い感情の動きを表現していて、映画の中でとても存在感があると思った。
いい映画をみたなと思ったら、この作品、東京では今週でもう上映が終わってしまうらしい。あんまり話題になっていないようで気の毒な気がする。
| 2006年1月の映画 | 23:52 | comments(1) | trackbacks(0) |
銃に関する映画「ロード・オブ・ウォー」と「Dear Wendy」
「ロード・オブ・ウォー」・・・ニコラス・ゲイジが複雑な役柄をうまく演じていたと思う。武器商人というと、家庭ではいい夫だけど、外では極悪人という2重人格者なのかな、と想像したら、そうじゃなかった。多くの死者を生み出す世界各地の紛争で武器を売って金儲けをしているわりには、どこか憎めないやつ。彼を中心に武器が売買される闇の世界を描いて、飽きさせない作品になっている。
ただ、彼がいなくても他の男が武器商人になって暗躍していたんだから、所詮は同じさ、という論理では映画としても悲惨だと製作者が思ったのか、終盤近く主人公の弟にヒューマニズムを高揚する行動をとらせている。これは映画全体の流れに不似合いというか・・・やっぱりこういうシーンを出して観客に人の心に善良さを喚起しないと、大衆受けする映画にならないという判断だったのかもしれないなぁと思う。

「Dear Wendy」・・・こちらは民族紛争というより、アメリカ人にとっての銃の存在について映画。地味で特徴のないある炭坑の街が舞台。周囲が決めた大人へ進む道筋から外れた少年・少女たちが銃を持つことで経験する精神的な変化が題材になっているみたい。みたい、というのは、物語が主人公の少年の視線で語られていて、自分の銃を擬人化して「ウェンディー」と名付けたり、西部劇の主人公の恰好をしたり、仲間と密約を結んだりと、かなり妙な世界にはまってしまう登場人物の心の揺れがメインに描かれていて、話の流れについて行くのがつらかったから。彼らは銃を通じて大人の世界に対抗できる堅固な世界を築いたと錯覚してしまうが、最後に悲劇的な結末が待っていた。それにしても、銃の問題について、かなりひねった描き方をしていると思う。あの子たち、ダンディーなつもりだったらしいけど・・・日本だったら侍の恰好して日本刀持ち歩くようなものかな?ちょっと前の時代設定なのか?正直言って、よくわからない映画だった。
主役は「リトル・ダンサー」のバレエ・ダンサーになる少年だったジェイミー・ベル君で、そういえば「キング・コング」にも出ていた。
| 2006年1月の映画 | 00:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
新しい名画座、渋谷シネマヴェーラ
Q-AX CINEMAビル前回とりあげた新ユーロスペースがある円山町のQ-AXビルは、実はまるごと映画館のためのビルらしい。 ここには利用者が口を揃えて「暗い」といっているエレベーターが2基あるのだけど、その横の表示によれば、地下1階と2階が“Q-AX CINEMA”の1と2,3階に“ユーロスペース”の1と2、4階が名画座の“渋谷シネマヴェーラ”となっている。“Q-AX CINEMA”はぴあによれば1月28日オープンとのこと。ひとつのビルに5つも上映室があるとは!まるで、ビルまるごとがシネコンのようなもの。僕自身は個性的な映画館が増えることを大いに歓迎したいけど、ほんとうお客さん来るのかしらん?

名画座「渋谷シネマヴェーラ」は開館して最初の特集として、北野武の監督および出演作品を取り上げた。次に企画しているのは、キノ雅弘監督の『次郎長三国志』シリーズだそうだ。なるほど、確かにやる気はつたわってくる。この名画座についてはすでにあっちこっちのメディアが取り上げていて( 東京新聞産経新聞)、名画座としては池袋の新文芸座ぐらいしか最近足を運ぶ機会のない僕としては、がんばってほしいなという気がする。ただ名画座って、格安の料金で古い作品2本立てというのが定番だったけど、渋谷シネマヴェーラでは一本ずつ入れ替えで、内部の雰囲気も普通の単館っぽい。新文芸座みたいにポスターをべたべた壁に貼っていない。お品がよすぎる気もする。
「北野武/ビートたけし レトロスペクティブ」の開館日(1/14)の「キッズ・リターン」、そして翌日(1/15)には「3×4−10月」、「バトル・ロワイヤル」を見に行った。各作品の感想はともかく、北野武を最初に取り上げるというのはわかる気もする。また、真っ当すぎる気もする。そして、これで客が入るのか?という危惧も抱かせる。悪天候とはいえ、週末の午後に客が10人から20人しかいなかった。すぐ下の階のユーロスペースのほうが新作上映してるから、しょうがないか。それにしても、ちょっと暗い雰囲気だ。開館したのだから、ババーンと珍ドン屋でも呼んで華々しくしてほしいもの。オーナーさんも、新聞記事などで顔出ししているんだから階段の陰に隠れてなんかいないで、率先して「いらっしゃいませ〜!」っていってほしいものだ。続けてみる人のためにサンドイッチやコーヒーはそのうち販売するのだろうか?近くにはラーメン屋が何軒かあるので、急いで休憩時間に食べてくることもできるので、日曜日には実際に僕はそうした。それにしても映画以外の“なにか”がほしいものだ。映画って、この作品はどこの映画館で観たかってこと、けっこう覚えているものだから。
| 2006年1月の映画 | 22:25 | comments(0) | trackbacks(1) |
映画「カミュなんて知らない」
カミュなんて知らない渋谷円山町のQ-AXビルに移転したばかりの新ユーロスペースは、1月14日(土)、「カミュなんて知らない」と「ギミー・ヘヴン」というふたつの日本映画公開とともに幕開き。両作品とも、キャスト・スタッフの舞台挨拶が行われ、それを取材するマスコミと見物にきた観客や招待客が広いとはいえないロビーにごったがえすという状況だった。階段や廊下には祝いの花がところせましと並んでいたけど、どこか寂しい雰囲気。雨が降り続き、新しいビルも未完成部分が目立っていた。円山町は、最近ライブハウスやクラブができて様変わりし始めているけど、もともともとはラブホテル街。まだ、その色彩が抜けていない地区で、これからどうユーロスペースが展開していくのか?興味のあるところ。それにしても、前のユーロスペースって、スクリーンはみにくかったけど、渋谷駅から徒歩3分、桜並木が続く坂道の途中にあって、広い窓から明るい光が差し込み、実にいい雰囲気だった。それがいきなりラブホ街のコンクリート打ち付けのビルとは・・・ずいぶん変わったものだ。

僕が14日に観たのは柳町光男監督の新作「カミュなんて知らない」。監督とメイン出演者(柏原収支、吉川ひなの、前田愛、中泉英雄)らによる挨拶があった(吉川ひなのさんって、ずいぶん感じが変わられたのですねぇ・・)
内容は、ある大学の映像ワークショップを受講する学生たちが、平凡な高校生が犯した殺人事件をテーマにして、実際の映画作りに挑戦するというもので、劇中劇になっている<不条理殺人>が学生たちの意識に侵入してきて、現実とフィクションの境界線が怪しくなってくる・・?あ、いや、よくわからないけど、そういう物語なの?
僕としては、「ロケ地になっている立教大学のキャンパスや図書館ってけっこう立派じゃん」と思ったこととか、黒木メイサがスープを飲むときのズルズル!っていう音が印象的だったとかいうこと以外には、コメントするべき内容が見いだせない。カミュとか、トリフォーとかの名前がでたり、ヴィスコンティの「ベニスに死す」を摸した場面があったりするのは、どういうわけなんだろう?それらが作品中に引用することの意味が理解できなかった。そもそも冒頭の長回しは無意味なだけでなく、画面に出るタイトル・クレジットの文字に覆い隠しようのないセンスのなさを感じる。柳町監督の映画というと、僕は中上健次の脚本で撮った「火まつり」が印象的だけど、それは一昔前の作品。この新作についていえば、残念ながらかなり退屈だったといわざるを得ない。
| 2006年1月の映画 | 23:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
映画「愛より強い旅」
映画に音楽って大事なものだなと思う。映像がどんなに平凡でも、流れている音楽がずば抜けてよければ、映画館の客席にゆったり座って、心地よく1時間や2時間過ごすことだってできる。繰り返し波が寄せる岸辺とか流れる川面とかを画面に見せてくれるだけでもいい。別にトニー・ガトリフの映画は音楽だけが重要だといいたいわけじゃない。ただ、音楽があれば、そこに映画も生まれることは確かと思う。

「愛より強い旅」(原題:EXILS) 監督、脚本、オリジナル音楽:トニー・ガトリフ/出演:ロマン・デュリス、ルブナ・アザバル、他

耳に轟くパンクな現代音楽から始まる映画の冒頭では、都会に生きる主人公が激しい苛立ちを抱えている。しかし、理由ははっきりしない。バイオリンを壁の中に埋め込む場面でも、観客にはその動機が明らかにされていない。そして、ロマン・デュリスは、ルブナ・アザバルと、突然アルジェリアへ旅立っていく。映画の設定では、主人公は音楽家で、アルジェリア生まれのフランス人。ヒロインはといえば、本人は出自をいいたがらないけど、ヨーロッパに渡ったアラブ系移民の娘らしい。数年前の「ガッジョ・ディーロ」の女優と似て、豊満でセクシーで、どこか放縦な女の臭いがする女性。欲望の火花が大きな瞳からいつも放射されているような女。

アフリカ人たちが豊かさを求めてヨーロッパへ越境していくのとまったく逆に、より貧しくより危険な方へと進展する彼らの旅が、このロードムービーになっている。さすらいや漂泊そのものに価値があるようにも見えるし、自分の起源へ帰還するための旅とも見える。このロマン・デュリスが演じる主人公には、故郷への想いと漂泊への憧れを合わせ持った性格があるのではないか。それは、これまで「僕のスウイング」、「ベンゴ」、「ラッチョ・ドローム」など、ジプシーたちの生活を題材にして映画を作ってきたトニー・ガトリフの内面を表しているのかもしれない。映画で出てくるのは主役以外はみんなただ撮影場所にいた人々をありのままにカメラに収めているように見える。「愛より強い旅」はドキュメンタリー映画のような雰囲気を持った作品だ。また原題EXILSに国外追放とか流刑という意味があることも思いうかべて鑑賞したほうがいいと思う。

なにより惹きつけられたのは、スペインのジプシーや北アフリカの人々が演奏する民族音楽。日常生活から脱出して摩訶不思議なトランス状態にはいっていくための音楽を僕は以前聴いたのを思い出した。ブラジルのカントンブレやマダガスカルの祈祷のための音楽など。この手の音楽の世界は奥深い。トニー・ガトリフの映画の魅力をひとことでまとめることは難しいけど、社会の底辺で生きる人々の音楽の魅力、そしてジプシーに憧れながらジプシーになれない現代人のロマンティシズムなど、とても複雑なものがあい混じりあっていると思う。僕はそんなトニー・ガトリフの映画が好きだ。
| 2006年1月の映画 | 22:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
映画「ALWAYS 三丁目の夕日」
ALWAYS 三丁目の夕日正月があけて最初の週末に銀座の二番館、シネ・パトスにいくと、「ALWAYS 三丁目の夕日」をみようとする、たくさんの人の列ができていた。これほどのひとが見に来るとは予想していなかったので、ええっと驚いた。
気になりながらも、見ようか見るまいかと迷っていた作品。結局見ることにしたけど、う〜ん、・・・友人に「あの映画、面白かったスカ?」って聞かれたら、「微妙・・というより見ない方が・・・」って答えるかも。2カ所ぐらいで涙がこぼれた。でも、作品自体はちょっとね、という感じ。

東京タワーが建設された昭和33年の東京を舞台にして、ある自動車修理工場とその周辺の人々の生き様をみせる映画。僕は年とっているけど、一応まだ生まれていないころの話です。タイトルに三丁目とあるけど、地理的にどこかはよくわからない。昔の上野駅の構内とか、ゴム動力のプロペラ飛行機が飛ぶところとか、空を目指して高々と伸びていく東京タワーを見上げる庶民の様子とか、趣のある場面もある。テレビとか、冷蔵庫とか、電化製品が初めて普及した時代の雰囲気もでている。ああ、でもついていけませんね。はじめっから、「あの時代は夢があった」という気持ちが共有されていることが土台になっているから。
また、昭和に特別な思いのない若い世代からみたら、コミックの世界の映画化ということで、それなりに楽しめるのかも。確かに、小雪姉さんが演じる飲み屋の若い女将が色っぽいし、六ちゃんを演じる堀北新希も純朴で愛らしいキャラを演じている。要するに、ほのぼのしたメロドラマってことですね!・・・・それにしても、マスメディアが昭和レトロってことで、この映画を持ち上げる理由が解せないなぁ。そんなに懐かしかったら、このシネパトスから数分の京橋フィルムセンターに行って昭和30年代に作られた映画みればいいじゃん、て思うのはおかしい?
| 2006年1月の映画 | 11:13 | comments(0) | trackbacks(1) |
映画『輪廻』
映画『輪廻』 監督:清水崇/出演:優香、香里奈、椎名桔平、杉本哲太、他

清水崇監督のホラー映画の特徴は、各場面のスチール写真を見てもちっとも怖くないのに、映画の流れの中ではぞぉっと背筋が寒くなる恐ろしさがあるという点かもしれない。たとえば、「呪怨」にでてきた白塗りの少年とか、物語と関係なく見たらぷっと笑っちゃいそうな感じ。でも、映像の流れの中では印象が変わる。巧みな編集によって、画面からじんわり滲み出る恐怖感というのがいい。

実際に起こった殺人事件を題材にした映画が、監督・松村郁夫(椎名桔平)によって製作されることになった。新人女優・杉浦渚(優香)がその映画のオーディションを受けにいく。その直後から、女優杉浦の身辺に人形を抱えた少女の姿が繰り返し現れ始める。やがて殺された少女役に抜擢されて映画撮影が進行するのと平行して、彼女の意識に過去の凄惨な出来事の記憶が甦り、奇妙な夢ともうつつともつかない奇怪な世界が展開していく。それは、彼女が生まれる前の前世に経験したこと、つまり輪廻の仕業らしく・・・

香里奈扮する女子大生が初めは別個の存在に見えて、少しずつ優香の周囲で発展する本筋に絡んでいく。撮影現場で進行する劇中劇、過去の記憶、見え隠れする幽霊、点と点にしか見えなかった登場人物がやがて糸で結ばれていく。まあ、なんとも手が込んだシナリオか!時間の流れにねじれを加えてみたり、日本家屋独特の障子や空間の使い方が巧みだったりと、さすが清水崇ワールド!『呪怨2』、『THE JUON / 呪怨』と相通じる面白さに、う〜ぅと唸らされた。見てて怖いんだけど、面白いんだよね。ああ、もしかして、あそこに幽霊いる?!あれ、えぇ?やだ!そんな場面見せないでくれ!うわぁ、怖いよ!!
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| 2006年1月の映画 | 22:45 | comments(0) | trackbacks(5) |
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