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「喜劇 駅前団地」
駅前団地(1961) 監督:久松静児 出演:森繁久彌、フランキー堺、伴淳三郎、 淡島千景、 坂本九、森光子、他

百合ヶ丘に古くからある病院の院長が森繁久彌。そこへ新たに近代的な病院を建てようとしている淡島千景とブローカーのフランキー堺。周囲の田畑を所有する農家の主人が伴淳三郎。駅前の飲み屋の女将が森光子、・・・とお馴染みの駅前シリーズらしい登場人物の配置は日本社会の縮図を見るよう。田畑ばかりの田舎の土地が大規模開発されて、今や都会のベッドタウンに変わろうとしている。森繁と伴淳とのやりとりの滑稽さに笑っているうちに、立場や世代や思惑の違いから起こる対立が見事に描写されていることに感心させられる。

「駅前シリーズ」の世界って、いわゆるレトロじゃない、ほんとうのエネルギッシュな成長時代の昭和の世相が反映しているんだよな。この「駅前団地」の舞台は百合ヶ丘。小田急線の百合ヶ丘団地が山林広がる多摩丘陵につくられたのは昭和35年。その完成後に公開された「駅前団地」で百合ヶ丘の名前が全国に知れ渡ったという。


| 2005年11月の映画 | 22:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
ジャック・ドゥミーの映画「ロバと王女」
「ロバと王女」サウンドトラック10月29日に書いた“Live & Talk Event ジャック・ドゥミの思い出”に続いて、その数日後に「ロバと王女」を見た。サントラの音楽を自宅で聞いているうちに、鮮やかに記憶が甦ってきたので、おくればせながら感想を書くことに。

「ロバと王女」監督: ジャック・ドゥミー/音楽:ミシェル・ルグラン/主演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ャック・ペラン、ジャン・マレー、デルフィーヌ・セイリング、他

原作はシャルル・ペローの童話らしい。西洋のお伽噺って、夢のあるようでどこか残酷な気がしなくもない。この「ロバと王女」では、病気の王妃が「再婚するなら、私よりも美しい女性としてくださいね」なんて妙な遺言を残して死ぬ。王はといえば、故王妃と同様に美しい実の娘(王女)と結婚すると言い出す。そして、糞のかわりに宝石を排出するロバがいるんだけど、そのロバの皮を剥いで王女に差し出すと、彼女はその血の臭いがしてそうな生々しい皮を頭から被ってひとり旅に出る・・・という風に実に奇妙な物語だ。

一方、ジャック・ドゥミが映画化した映像はとても端正で美しい。ミシェル・ルグランの音楽がときにメランコリック、ときに華やかで明るく、荘重なフーガ調の曲も織り込まれていて、西欧の城によく飾られている絢爛豪華なタピスリーを眺めて見とれているような感覚があった。

実際、カトリーヌ・ドヌーヴがケーキをつくる場面の歌(声は吹き替えでアンヌ・ジェルマン)は一度耳にしたら決して忘れることができない。妖精役で肉声で歌っているらしいデルフィーヌ・セイリングにもうっとり見とれたなぁ。不可解なシチュエーションで人を不安にさせる物語なのに、底抜けに明るく演出している、そのアンバランスさがいいのだろう。ミシェル・ルグランの音楽も、「シュルプールの雨傘」や「ロシュフォールの恋人たち」では美しい旋律なんだけど、物憂い雰囲気があまりに強く感じられて、どこか自分では反芻しないとうまく消化できないところがあった。「ロバと王女」の音楽は素直に美しいと感じられたから不思議だ。
| 2005年11月の映画 | 23:58 | comments(0) | trackbacks(3) |
映画『そして、ひと粒の光』(マリア・フル・オブ・グレイス Maria full of grace)
Maria Full of Grace (P&S Dub)一年以上前からずっと見たかった作品。アメリカのサイトなどを見て、「マリア・フル・オブ・グレイス」という英語の題名で覚えていた。コロンビア人女性を主人公にした物語で、セリフはほとんどスペイン語。でも、製作したのはカルフォルニア生まれの米国人新人映画監督という、異色のインディ系アメリカ映画。

田舎の花工場で働くマリアは退屈な日々にうんざりしている。妊娠したことを恋人に告げるが、彼の誠意がない態度に失望。家族の反対を押し切って工場の仕事を止め、新しい職を探しに都会へ出ようとする矢先に、以前祭りで出会った若い男から運び屋の仕事をしないかと持ちかけられる。それは金になるが、麻薬を体内に隠してアメリカに運ぶという危険な犯罪行為で・・・

平凡な生活を送っていた若い女性が裏社会の犯罪に手を貸すに至るまでの過程が実にリアルに描かれている。コロンビアという国の具体的な状況までは掴めないにしても、彼女を取り巻く状況が閉塞していて、どうにかして抜け出たいという気持ちが肌で伝わってくるところがよくできていると思った。そして、運び屋の仕事をかなり細かくリアルに見せていて、飛行機の中のシーンではマリアと同じ気持ちでハラハラしてしまった。そう、映画ポスターを見て、ヒロインの視線の先にある白い物体、あれ何?って思っていたが、映画を見てしまえば、ああそういうことなのかと分かるのだっった。

アメリカへ行ってからの後半もうまい展開で見せてくれる。誠実そうなルーシーの姉、同郷会(?)の人助けの好きそうなオジサン、ちょっと間の抜けた幼な馴染みらとのやりとりなど、演技もシナリオもうまいなと思った。マリアが自分の未来を切り開く強い意志を見せるラストで、映画「やさしい嘘」でパリにやってきたグルジア人のヒロインを思い出し、マリアと重ね合わせたりもした。
というわけで、噂どおり、とてもいい映画だった。
| 2005年11月の映画 | 00:30 | comments(0) | trackbacks(1) |
映画「モンドヴィーノ」で知るワインの世界
語学堪能、そしてかなりの犬好きらしいアメリカ人ジョナサン・ノシターが、世界各地のワインナリーを訪れ、ワイン醸造の仕事に関わる数多くの人々にインタビューし、そして、なぜかあっちこっちの犬たちを自ら手持ちカメラで撮影取材してつくったドキュメンタリー映画。内容を要約すると、以下のような感じ。

今、ワイン醸造の世界でグロバリゼーションの波が広がりつつある。ワイン産地、フランスのボルドーでは伝統的な方法でブドウ栽培とワイン醸造が長らく守られてきたが事情が変わりつつある。アメリカのワイン会社モンドヴィーノはボルドーに広大な森林を買い上げてワイン畑にする計画を立てていたが、一部の住民の反対にあって計画が頓挫した。この顛末を取材するところから、ドキュメンタリー映画「モンドヴィーノ」は始まる。さらに、“醸造コンサルタント”を名乗ってちょっと胡散臭そうなミッシェル・ロランというひと、火星にもワイン畑をつくってみせると豪語するアメリカのカルフォルニアワインの先駆者ロバート・モンダヴィーとその一族などが登場。またアメリカでワイン界の権威として知られ、彼の採点が世界のワイン相場を動かすとされるワインの評論家ロバート・パーカーにもノシター監督は果敢にインタビュー。一方で、グローバル化に逆行する立場のワイン輸入業者やフランスの小規模ワイン生産者のいい分を紹介。単なる嗜好品に留まらず、ヨーロッパの伝統であり、いいワインを飲むことがステータスというような文化的要素もある、この飲み物の最前線を追いかける。取材先で出会った犬たちを見せながら。
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| 2005年11月の映画 | 00:07 | comments(1) | trackbacks(0) |
映画「カスタムメイド 10.30」
カスタムメイド10.30 PHOTO BOOK?木村カエラ×奥田民生最近、アイドルや若い女優が大きく写し出されたポスターを目にして、「あ、○○ちゃん!」と思わずちゃん付けで呼んでしまう。つくづく自分がオヤジになったなぁと思う今日この頃である。長澤まさみを““まさみちゃん”と呼ぶように、だいぶ前から木村カエラを“カエラちゃん”と呼んでいる。ちょっと恥ずかしいね。でも、しょうがない。ぞっこんだったから。
先日、少し年下の知り合いが「カエラ、いいっすね。元気だしたいときは、カエラのHappiness!のプロモ・ビデオ、見ますよ」と言ってたので、同類見つけたり!と嬉しかった。
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| 2005年11月の映画 | 22:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
映画「蝉しぐれ」
藤沢周平原作の「蝉しぐれ」。監督・脚本:黒土三男、出演:市川染五郎、木村佳乃、緒方拳、原田美枝子、今田耕司、柄本明、大滝秀治、他。

僕は大画面でこういう映画を見ると悲しくなる。炬燵に入ってみかんの皮を剥きながら、最新の液晶テレビ画面で見るべき作品のような気がした。きっとTVドラマをちょっと予算多めにして製作したもので、スクリーンに映写して劇場でみるのも悪くないかも・・・プロデューサーはふとした思いつきで銀座の一等地の映画館にもってきたのかもしれない。映画をTVドラマの延長線として捉える人にとっては、まあこれもいい選択だったのか・・・でも、僕には映画館でみるべき作品には思えなかった。
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| 2005年11月の映画 | 22:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
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