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映画「2046」
10月22日封切日に映画「2046」を見にいった。明日からの旅行を控え、出発前に見たくてたまらなくなったのだ。

このウォン・カーウァイの新作は、製作が難航し、ついに日の目をみてカンヌ映画祭で初上映されるや、いろいろ物議をかもしたらしい。トニー・レオン、チャン・ツィイー、コン・リー、木村拓哉などが出演し、1960年代のレトロな香港と近未来(2046年)をいったりきたりするSF映画。なんだい、それは?と見てみると、作品の随所にカーウァイの苦労の跡がうかがえる。粗筋を要約して紹介なんて、絶対できない。物語は支離滅裂の一歩手前でなんとか踏み留まっているというべきか!?

新聞記者で小説も書いているトニー・レオン。高級娼婦のようなチャン・ツィイー。この二人が同じホテルの隣り合った部屋に暮らす。狭い廊下での二人の会話にうっとりし、これだけで映画になってるじゃないか、と思っていると、別の登場人物が出てきて、時間の流れも錯綜してくる。「2046」とは、そもそも部屋の番号。トニー・レオンは以前、別の女をこの部屋に送り届けたことがあった。鮮やかな映像に見とれながら、無重力の空間に浮遊しているような感覚に襲われる。あれ、どうなっているのかな?そう思っている間に、ふ〜っと睡魔が忍び寄る。

「恋する惑星」にもでてきたフェイ・ウォンが日本人サラリーマン木村拓哉を好きになる。それはわかったが、彼女が黒髪の地味な娘だったり、金髪のアンドロイドになったり.. しかも、彼女と別れたはずの木村拓哉が列車に乗って、“2046”という場所に会いに行き、また帰ってきたというのだが、ああ...

こういう映画が、実は好きだ。しかし、困ったのは、頭がぼおっとしてきて目がかすみ、うぅ字幕が読めないと思った途端に、地震が発生。上映中、一度ならず三度も揺れたので、暗い場内には不穏な空気が漂い、映画鑑賞どころではなくなった。外の世界はどうなっているんだろうか、災害などなければいいが、と思いながら、落ち着かない気分で映画を鑑賞し続けた。

見終わった時はネオンサインが灯り始めたころで、有楽町マリオンの窓から見下ろした東京の町並みは、普段通りだった。ただ、入り口に貼られたのポスターの「2046」というタイトルの上にあった「全世界激震」という5文字が目に入った。皮肉なことに、ある程度は現実になってしまったのだ。新潟の被害が1日も早く復旧しますように!
| 2004年10月の映画 | 17:09 | comments(0) | trackbacks(3) |
映画女優 高峰秀子 検 嵬桔‐召琉貔検
ずいぶん泣いた。稲垣浩が監督した日本映画「無法松の一生」は1943年の白黒版が阪東妻三郎主演で有名。この日僕がみたのは1958年製作の同監督によるカラー版。高峰秀子と三船敏郎が主演するもの。

荒っぽい気性の無法松に三船敏郎がうまくはまっていて感心。それ以上に、高峰秀子の演技に感動。地味ながら芯の強そうな未亡人を演じ、病弱な一人息子に対する愛情が表情に溢れていた。

カラー映像は最初、どぎつい色遣いで驚いたが、慣れてくると、時代の雰囲気が溢れていてよかったと思う。三船が太鼓を叩く祭りのシーンは、迫力があり、とても手のこんだ場面だった。
| 2004年10月の映画 | 23:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
映画女優 高峰秀子 
台風が近づいている今夜、この映画特集に来ている人もさすがに少なかった。

★『流れる』(1956年)
成瀬巳喜男監督作品。見かけは派手な花柳界も、裏の経営状態は火の車。借金でつぶれかかった置屋「つたの屋」の女主人(山田五十鈴)とその娘(高峰秀子)が主人公。また主役の二人のほかにも、岡田茉莉子、杉村春子、栗島すみ子、そして田中絹代など、豪華な女優陣を揃える。
美しい川の景色、東京の下町の風景、そして、日本家屋の座敷。耳に心地いい着物の衣擦れの音、小唄の稽古と三味線の音色、子供の遊ぶ声、寺で念仏をあげる音など。
淡々と物語は進行し、登場人物たちの思いがじわりじわりと伝わってくる。芸者としてしか生きられない母親と、芸者になりたくてもなれない娘。娘が母を思う気持ちに涙がこぼれた。
振り返ってみると、多くの人物が絡み合う複雑なストーリーなのに、ひとつの説明的場面も挿入されていないことには、驚かされる。日本映画の最高峰とはまさしくこれ。

★『渡り鳥いつ帰る』(1955年)
森繁久弥と田中絹代が共演・競演する映画。高峰秀子の出番は少ないが、印象的な演技を見せる。もともと芯の強い庶民的な娘を演じてきた高峰秀子だ。ちょい役とはいえ、貫禄十分で舌を巻いた。
田中絹代が売春宿の女将を気迫の演技で演じ、一方、森繁久弥はいつも不甲斐ない亭主を飄々とした趣でみせて、好対照。監督は「南の島に雪が降る」や「駅前旅館」などの喜劇映画を得意にた久松静児。この作品はシリアスな場面もあり、重厚で見ごたえあった。

(上記以外の高峰秀子出演作品の感想・・東京の合唱<コーラス>七つの海、<四つの結婚新道渡り鳥いつ帰る
| 2004年10月の映画 | 23:32 | comments(0) | trackbacks(1) |
「モーターサイクル・ダイアリーズ」
もっと広い世界を知りたい!と若者が敢行するのは、南米大陸バイク旅行。彼らの前に想像を絶する雄大な景色が展開する。しかも、放浪2人組みの一方は、キューバ革命で知られる、あのチェ・ゲバラの若き日の姿だ。演じるのは、「天国の口、終わりの楽園」以来、売れっ子のガエル・ガルシア・ベルナル。いやぁ、カッコいいです、ベルナル君!「ドット・ジ・アイ」では物足りなかったけど、この「モーターサイクル・ダイアリーズ」では、オーラを存分に発していた。

ブエノス・アイレスに暮らす医大生ゲバラが、友人とオートバイで二人乗りの旅に出る。アルゼンチン、チリ、ペルー、・・ 広大な南米大陸を一回り。埃や泥にまみれ、あり金を遣い果たし、ついにバイクは故障して、なおも続ける無銭旅行。まるで、電波少年。

エリートコースを歩んでいただけでは知れなかった厳しい現実に出会う。激しい貧富の差、過酷な人種差別、土地を追われるインディオの人々。そして、ハンセン病の施設でボランティアとして働くと、やはりここにも差別が...。

酔って人妻を口説こうとするダンスパーティのシーンや、船旅の途中で陽気な相棒が娼婦に焚きつけられるシーン、炭鉱夫たちが非人間的な扱いを受けているのを発見するシーンなど、見ごたえのある場面が続く。
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| 2004年10月の映画 | 22:34 | comments(0) | trackbacks(1) |
くりいむレモン
新宿でレイトショー公開中の「くりいむレモン」を見た。「リアリズムの宿」の山下敦弘監督による、コミック漫画を原作にした作品。
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| 2004年10月の映画 | 11:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
映画「code 46」
パペルと呼ばれるID偽造事件の調査員として、ティム・ロビンスは上海へ派遣される。彼は若い女サマンサ・モートンを尋問し、犯人と気がつくが、わざと見逃す。その後、地下鉄の中で出会った二人は、その日がモートンの誕生日であったこともあり、バーで共にグラスを傾けディスコで踊って夜を過ごす。翌朝、モートンのアパートで愛を交わす二人だったが、それは法規46に触れる行為だった...

物語の舞台は、隅々まで当局による監視が行き届いた近未来社会。特殊なウィルスの力を利用して、人の心の中まで透視されている。いくつかのシーンには、防犯カメラで撮影されたような映像が挿入されていた。人間の記憶を視覚映像によって記録する装置まで開発されている。撮影者がいなくても、どんどん映像が記録保存される。こんな社会では、もう映像作家は要らない。このウィンターボトムの作品が気に入ったのは、映像が氾濫することで、映像作家(映画監督)が不要になるという、映像文化の極限点を描いている気がしたからだ。あとで振り返れば、人物設定や物語の流れに少々無理が感じらるが、それは映画の欠点ではないと思った。大掛かりなセットも派手なCGも使わず、これだけの未来社会(の雰囲気)を描いてしまうマイケル・ウィンターボトムの才能に感服されてしまったのだった。
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| 2004年10月の映画 | 00:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
映画「珈琲時光」
JRの車内で、ヒロインが鎖時計を箱から取り出す。小津安二郎の「東京物語」で原節子が見せた仕草の再現だ。また、一青窈が大家さんに日本酒をもらいに行くシーンも、小津の世界を彷彿とさせた。(岡田茉莉子が隣のアパートに野菜を借りにいくシーンがあったのは「秋刀魚の味」?)

遅ればせながら、僕は《小津安二郎 百年紀念》と銘打たれた侯孝賢(ホウ・シャウシェン)の新作「珈琲時光」を見た。一青窈、浅野忠信、萩原聖人、余貴美子、小林稔侍らの演技は抑制されていて、しかも、景色や音と調和していた。一青窈の声の自然な抑揚に特に惹かれた。浅野忠信と彼女の会話には、微塵もわざとらしさが感じられず、これが台湾人監督による作品とは信じられないほど。偶然にカメラの前を横切った通行人も、有楽町の喫茶店ももやのマスターも、車内のエキストラたちも、古本屋の犬も、すべてが名演技を見せていたと思う。(小林稔侍が演じる寡黙な父親の姿だけが、ちょっとひっかかった。一人娘が妊娠してシングルマザーになろうとしているのに!過度の沈黙は、将来の暴発を予想させる不安定要因だ)

喫茶店や古本屋がよくでてくる。独特の“喫茶店文化”が醸成されている神保町周辺の界隈に、侯孝賢が魅了されたことが窺える。とはいえ、今では古本屋は減り、喫茶店はドトールやスタバに押されている。現代の若者の生活も描かれているとはいえ、「珈琲時光」の世界はやはり滅びかかった日本の文化だ。

一方で、専門家でないので詳しいことは知らないけど、映像や音響には高度な技術を導入しているようだ。うす暗い日本家屋の雰囲気もでている。電車の音には並々ならぬこだわりが感じられる。室内シーンは、さすがに小津映画のようにセットではなく、実際の家屋なので、カメラアングルには苦労しただろうと想像される。夜中に起き上がって一青窈が実家の台所をうろつくショットはやや小津的。
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| 2004年10月の映画 | 23:23 | comments(0) | trackbacks(2) |
「code 46」とマイケル・ウィンターボトム
マイケル・ウィンターボトムマイケル・ウィンターボトムの写真を初めてみたとき(「バタフライ・キス」)、印刷の質が悪かったせいか、顔が平面的に見えて、この人、東洋人なのかなぁと思った。今見ると、紛れもない西洋人の顔つきだ。でも、「ウェルカム・トゥ・サラエボ」ほか、イギリス以外を舞台にしている作品が少なくない。無国籍的というか、ボーダーレスとうか、複数の文化と通いあえる人という気がする。

「code 46」の舞台は近未来の上海。「東洋の魔都」なんていうと古めかしい響きだが、最近は、経済発展が著しいらしい。モダンなビル群を未来都市の風景にうまく利用しつつ、ヴィンターボトムは過去のサスペンスやSF映画からの引用を作品に織り込んでいるようだった。
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| 2004年10月の映画 | 00:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ネオンの女神たち」、「東京 イン・パブリック」(アテネ・フランセにて)
日も早く沈み冷え込んで秋の夜長を思わせる。今晩から加東大介の「南の島に雪が降る」を読み始めた。

ドキュメンタリー・ドリーム・ショー 山形in東京2004で見た中篇2作品についてのメモ
★『ネオンの女神たち』(監督:余力為 ユー・リクウァイ)
共産主義国家・中国の首都、北京のナイトクラブで働く女性たちの日常を捉えた作品。カラオケの歌の歌詞がいかにも共産主義を鼓舞する内容だったりする一方で、女たちは酒を酌み男と抱き合って踊る光景は資本主義国家と変わらなかったりする。見ていると、中国よりも、この作品の製作者たちのほうが軽薄に思えてきた。女性に対する視線は興味本位にしか思えないし、社会に対してはなんら批判性もないようだ。別にどうということない作品に思えた。

★『東京 イン・パブリック』(監督:賈樟柯 ジャ・ジャンクー)
文革後の若者たちの日常を描いた「プラット・フォーム」の賈樟柯が、東京のなにげない日常の風景をビデオカメラで収めたもの。数寄屋橋の宝くじ売り場、銀座五・六丁目あたりの裏通り、東銀座の日比谷線と浅草線の乗り換え口などが、延々と、よくまあ飽きもせず長々と撮影されている。同じ圏内を日常的に行き来している僕は、自分の姿が出てくるんじゃないかとどぎまぎした。ただ、作品にはまったく惹かれず、退屈なビデオ映像に苦痛を感じるばかりだった。外国人観光客がもの珍しさから、日本を撮影したビデオという感じ。
| 2004年10月の映画 | 22:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
映画「モンスター」
娼婦、殺人、レズビアン、挫折、逃避、...
シャーリーズ・セロンとクリスティーナ・リッチが出演する「モンスター」は紛れもないハリウッド映画。夢見がちな少女が売春婦となって老いていくとき、ひとりの少女への純愛だけが心の支えになる。アパートで二人で暮らすという夢のために、彼女ができたことは、ハイウェイで客にとった男を次々と殺して金を奪うことだった。
実話に基づいているといっても、主演女優の演技ばかりが目だって、あまり面白くない。シャーリーズ・セロンが15キロ近くも太って演じたとかいう話ばかりが喧伝されている。こういうのをウリにするところは、やっぱり、ハリウッド映画。評価する、しないは、見る人次第。僕は評価しない。

変態に襲われたがきっかけで最初の殺人に至り、最後には親切心から彼女を車に乗せた初老の男まで殺してしまう。警察官が悪いやつだったり、いかにも教育のなさそうな娼婦の話し方で、彼女の無知さと冷酷さを際立たせたり、ああ、ステレオタイプな演出でちょっとうんざりした。やっぱり銀幕の美女は、華やかな夢をあたえてくれるほうが自然でしょう。作品HP
| 2004年10月の映画 | 23:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
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