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映画「キッチン・ストーリー」
「キッチン・ストーリー」。食卓に並ぶのはニシンとかジャガイモとかパンとかに限られている。見たところ、ノルウェーの台所には、無駄なものが置かれていない。やかん、コーヒーカップ、皿が数枚、…。種類が少ないのは家具も同じ。これだったら、引越しにも楽そうだ。映画にでてきた可愛い車1台で、まるごと運べそう。ひとつひとつの品物に対する愛着も湧くだろう。

映画を見ているうちに、自分の心臓の鼓動が普段よりゆっくり鳴り始める気がした。呼吸も、映画のリズムに合わせてゆっくりしていくようだった。

この映画、いい感覚していると思う。別に最近、北欧デザインの小物や家具が流行しているから言うのではなくて。というのも、別におしゃれなものは、この映画に登場しないから。でも、登場人物たちが着ている服も、流れる音楽も、シックで粋だ。シンプルな形のものが美しく見える。冒頭で主婦が実験器具をつけて家事をするシーンと、テントウムシのような車の行列シーンとが、スクリーンに映しだされただけで、きっとこれはいい映画だ、という気がした。
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| 2004年6月の映画 | 00:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
映画「子猫をお願い」
[子猫をお願い」を見た。ピントのずれた20歳の女性の行動をリアルに見せる主演女優ペ・ドゥナの大きな瞳が印象的。うきうきしたり、鬱に陥ったり、不安になったりという情緒の変化が、匂いのように彼女の周りに漂っていた。
家業のアカスリ屋の受付をしながら、彼女は障害者の家に行って、詩の創作を手伝うのが日課。しかしボランティアとしての使命感に燃えるというより、どこか寂しさが漂っている。その頼りなげな表情にまず惹かれた。何かしたい、でも、何をしていいかわからない。思春期の少女から大人への移行段階。その踏み段の途中で立ち止まり、呆然と立ち尽くしている心情がうまくでていたと思う。
高校を卒業した女の子5人が、危うく切れそうで切れない友情の糸を保ちながら、それぞれに歩む方向を模索する過程を描く。同世代の観客が自己投影して見てくれることを期待しているフシもある、いわゆる“青春映画”。だからといって、安っぽいとは侮れない。この作品には忘れられないシーンがいくつもあった。
作品HP
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| 2004年6月の映画 | 17:50 | comments(0) | trackbacks(3) |
映画「白いカラス」
雪景色の中で佇む人々の姿が印象的。原題《Human Stain》(人間の染み)は人の心の癒せぬ傷痕を指しているだろう。また、無垢な自然、その純白の雪に目立つ汚れた黒い染みのような人間、ということかもしれない。

少女時代の忌まわしい体験と不幸な結婚、子供の死から心の傷を負っている女フォーニアをニコール・キッドマンが演じる。一方、人種差別を怖れて出身を偽り続けて大学教授になるものの、学生を逆に差別したと糾弾されて失職する初老の老人コールマンをアンソニー・ホプキンスが演じる。ハスキーな声で話すニコール・キッドマンはこの映画でことさら色っぽく見えた。果たして、こういう女性が老境にさしかかった男性を好きになるとしたら、どんなところがいいののだろう?とまじめに思案してしまった。
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| 2004年6月の映画 | 00:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
映画「深呼吸の必要」・「天国の本屋〜恋火」
篠原哲雄監督による二つの映画を見た。数日ずれただけで、ほぼ同時に公開されているだけあって、ストーリーや設定は違っていても、大きな共通点があるように思った。どちらも、現実に傷ついた若者が、別の場所(沖縄or天国)を彷徨って心を癒され、再び現実生活に戻るために必要な勇気を獲得する過程を描いている。

★「深呼吸の必要」
三月の沖縄はサトウキビの収穫シーズン。人手が足りないある離島に、若者たちがアルバイトにやってくる。朝から夕方まで一ヶ月間以上、単純な作業に汗を流しながら、農家の座敷で集団生活を続ける。慣れない仕事に音を上げて抜け出そうとするものも当初はいた。が、やがて時がたつにつれ、若者たちの日焼けした顔が自信に満ちた表情で輝きだすのだった。

「ヴァイブレータ」の大森南朋は予想できたが、いかにも現代風モデル体形の香里奈や、典型的美少女タイプの長澤まさみなどまで、出演者すべてが意外にいい演技を見せて好感が持てた。つらそうな仕事を一生懸命やってるなぁ〜という感じが伝わってくる。
宮古島や沖永良部島でロケを一ヶ月間行ったらしい。時間をかけて準備し、手間をかけて撮影したことが映像に滲み出ているように思う。登場人物たちの生き様がサトウキビ畑というひとつの場所で交差し合う。脚本の段階で計算されていても、実際の撮影現場でその感じを出せるかどうかは、やはり現場を取り仕切る映画監督の腕次第だろう。映画は戦場だ、という「気狂いピエロ」のセリフを思い出して、映画はサトウキビ畑だ、とちょっと思ったりも。
ここに出てくる“沖縄”や、若者たちが体験する出会いは、まったくひねりのないストレート。正直言って変化球も欲しかったが、若者たちの伸びやかな肢体や、汗臭そうな大森南朋が沖縄の風景がマッチしていて、違和感を感じなかった。超細身の香里奈が、空に向かってひょろ長く伸びるサトウキビを刈る姿は美しかったと思う。
さらに欲を言えば、もっとこまやかに沖縄の空気を感じさせてほしかった。風向きの変化や雨の気配が、映像に現れていたら、どんなによかっただろう。

★「天国の本屋〜恋火」

ピアニストを目指す若い男性が評価されずに落ち込んでいる。彼は居酒屋で酔いながらクサっている。ふと気が付いたら、自分が天国にいることを発見!その天国の本屋で働いていると、子供のころに憧れた女性ピアニストと再会する。彼女は十数年前に病死したのだが、天国では若いころの美しさを保っている。一方、現実の世界では、この女性ピアニストの姪が成人し、地域の振興のための花火大会を企画している。大会成功のためには、病死したピアニストの恋人だった花火職人にしか作れない特別な花火が必要だったが、彼はもう花火作りに興味を失っているのだった。

ヒロインに竹内結子を起用、音楽監督に松任谷正隆、主題曲を松任谷由美に歌わせている。これで制作費の大部分を費やしてしまったのか?非常に安手な作り方をしている気がした。映画という華麗な“仕掛け花火”が、こんな安手であることは許せない。そもそも、天国の本屋で働く主人公がただの短期アルバイトで、ちゃんと現実に戻ってこれるのだったら、これを“天国”と呼ぶに値するのだろうか?「深呼吸の必要」の“沖縄”も多少はステレオタイプかもしれないが、上に書いた理由で充分感動に誘われてた。でも、この“天国”は・・・(絶句)
脚本も美術も演出も、すべて見るところがないので、失望させられた。香川照之もいい役者なのに、あんな役をやっているのは気の毒じゃないかな?

「深呼吸の必要」は沖縄ブームに乗った映画、「天国の本屋〜恋火」は最近日本や韓国で流行っている冥界と現世を行き来する物語のタイプにしたがった映画。映画はヒットしてこそだから、トレンドを追いかけるのは当然なんだが、こんな風に作品の質がまちまちであることを考えると、映画作りの現場というのは大変なんだぁ、という思いをいっそう深くした。
| 2004年6月の映画 | 22:43 | comments(1) | trackbacks(2) |
映画「ロスト・イン・トランスレーション」 その2
ロスト・イン・トランスレーション」を再び見た。同じ作品を再度みるのは、その映画がより豊かな映像体験を約束してくれそうな気がしたから・・・なんていえるとカッコいい。要はスカーレット・ヨハンソンの顔をもう一度よく見たかっただけ。

でも、別の理由がないわけでもない。ひとつ確かめたいことがあった。それは、中年男と若い人妻との間には肉体関係があったのかどうか、ということ。

というのも、この映画が話題になったときに、僕が「で、最後の夜に、あのビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソンは、一緒に寝たんだよね」というと、友人は驚いて「え〜!」というのだった。
「二人はおしゃべりしかしてなかったよ」というから、僕は「それは、数日前の夜だろう。で、最後に男がホテルのロビーから彼女の部屋に電話をかけたのを覚えてるだろう?上着を持ってきてほしいって。つまり、最後の夜はあっさりエレベーターで分かれたように見せているけど、あとで男は女の部屋にいって一緒に夜を過ごしたことを暗示しているんじゃないかな」

僕は「ロスト・イン・トランスレーション」を最初に見たあとすぐ、このブログの4月30日の記事に感想を書き込んでいて、そこでも、一応、二人が肉体関係を持ったことを指摘したつもりだった。二人はラストシーンで新宿の人ごみの中で口と口のキスまでしてる。苦渋に満ちた顔つきで!そもそも、スカーレット・ヨハンソンがなんで部屋でメソメソ泣いていたか?「ファック・ミー」とかいわなくても、たとえ本人が意識してなくても、彼女に性的な欲求不満があったと思うのは深読みだろうか。冒頭シーンでヨハンソンの大きなヒップが出てきたわけだから、僕の考える「映画的論理」ではセックスが描かれてしかるべきなのだ。
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| 2004年6月の映画 | 23:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
映画 「21グラム」
この映画の構成は、時間の流れに沿っていない。しかし、パズルゲームのような趣向とも思えない。むしろ、登場人物の置かれた不条理な状況、どうしてこんなことが起こってしまったのか?という差し迫った感情を観客に伝えるのに、このような構成が必要だったと思う。

大学で教鞭をとっていたらしいポール(ショーン・ペン)は、重い心臓病を患って自宅で療養している。妻のメアリー(シャルロット・ゲンズブール)は夫の命が長くないことから、人工授精をしてでも早く子供を授かりたいと思っている。ある日の深夜、交通事故で脳死した男性がいて、彼の心臓をポールに移植できるという知らせを受ける。夫婦は病院に駆けつける。移植手術は成功するが、ポールは心臓提供者のことが気になりだす。私立探偵を雇って調べさせると、クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)という女性の夫だったことがわかり、ポールは彼女に接近を試みる一方、クリスティーナの夫を車でひき殺したジャック(ベニチオ・デル・トロ)の所在をつきとめる。
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| 2004年6月の映画 | 18:06 | comments(2) | trackbacks(5) |
映画「永遠のモータウン」
<モータウン>とは、アメリカの中西部、カナダに近いデトロイトで生まれたミュージック・レーベルとのこと。デトロイトは車産業で有名だから、名前の由来は<モーター>+<タウン>の略?
長らくスターの背後に隠れて目立たなかったレコーディング・バンド、ファンク・ブラザーズの演奏は聞いてて気持ちよかった。ただし、縁の下の力持ちはあいかわらず。再結成してのステージも、やはりメインボーカリストの影だったので、そこがちょっと寂しい。
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| 2004年6月の映画 | 09:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
映画「ビッグ・フィッシュ」
もう老年にさしかかったエドワードは、夢とも現ともつかなホラ話を周囲の人たちに披露するのが、人生の最大の楽しみ。そのとっておきが、一人息子が生まれた日に、結婚指輪を餌に巨大な魚(ビッグ・フィッシュ)を釣り上げたというくだり。息子のウィルにとっては、耳が腐るほど同じ話を繰り返しされて、うんざり気味だった。そこへ父親が病気で倒れたという知らせが息子ウィルのもとに届く。ウィルが、妊娠中の妻とともに、実家に駆けつけると、父親エドワードは衰えながらも息子の嫁を相手にホラ話を繰り返して活気づく。話に耳を傾けて満足げな妻、しかし夫のウィルは不満。彼が切に願っているのは本当の父親の姿を知ること。ホラ話ではなく、真実の話をしてほしい、と病床に伏せた父親に懇願するのだった・・・

「英語でしゃべらナイト」のパックンからインタビューをメリーゴーランドで受けていたティム・バートン監督による作品。とても楽しめた。こんな映画をつくる人なら、木馬に乗ってインタビューに答えるのも当然という気がした。
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| 2004年6月の映画 | 23:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
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